コツをおさえて元気に飼おう!初心者向けメダカの飼い方ガイド

by 編集部 2021.12.01

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小さな体に大きな目が愛らしいメダカ。日本では昔からなじみのある魚で、現在も水槽だけでなくボトルアクアリウムや睡蓮鉢でも飼えることから人気を集めています。ここでは「メダカを飼ってみたい」という初心者の方向けにメダカの飼い方を解説します。

メダカってどんな魚?

メダカはダツ目メダカ科の淡水魚。体の割に目が大きいのが特徴で、上から見ると目が飛び出して見えます。そのため「目高」と呼ばれるようになったといわれています。またヒレも大きく、背ビレが体の後方についているのも特徴です。
日本の水田や川に生息し、江戸時代には観賞魚として飼われていたという記録があります。寿命は野生下で1年程度、飼育下で2~3年といわれています。オスとメスのペアを適切な環境で飼えば繁殖をするので、世代交代をしながら飼い続けることもできます。

1匹数万円のメダカも!メダカはどんな種類がある?

メダカ

メダカはもともと日本の野生に生息していたクロメダカを元にさまざまな品種が作られました。ペットショップで見かけることが多いのは、ヒメダカやシロメダカ、楊貴妃メダカという種類。ヒメダカは鮮やかな赤色、シロメダカは暗い色の鉢の中でも目立つ白い体が特徴です。楊貴妃メダカはヒメダカよりも濃い赤で人気のメダカです。
このほか、一部のアクアショップやメダカ専門店で販売されている珍しい種類も。丸々とした体型がかわいらしいダルマメダカ、背中が光を反射するヒカリメダカ、ウロコが透明に近く体が透けてみえるスケルトンメダカなど、色や体型などでさまざまな種類に分けられます。その数100種以上で、中には1匹5000~数万円になる珍しい高級メダカもいるほどです。

メダカの飼い方はいろいろ

メダカの飼い方を大きく分けると、水槽にエアポンプやフィルターを設置して飼う方法、ボトルアクアリウムとして小さめの水槽や金魚鉢のような容器で飼う方法、ビオトープで飼う方法にわけられます。

ビオトープで飼う場合

ビオトープはメダカ、水草、バクテリア(水中の微生物)の間で酸素・二酸化炭素・アンモニアなど水中の物質が循環し、生態系が維持できる状態です。自然の情景を感じられる点や、水槽飼育のような設備が不要な点が人気です。水が汚れにくいので水替えの頻度も少なく、完全に循環できる状態になると蒸発した水を足すだけになります。
メダカは水中の小さな虫やプランクトン、コケを食べるので、それで足りていればエサやりも不要に。ただし室内で完全なビオトープを作ることは難しく、屋外での飼育がメインになります。

ボトルアクアリウムで飼う場合

小さな水槽や金魚鉢、それ以外の丈夫なガラス容器でも、水草を入れて環境を整えればエアポンプやフィルターなしで飼うことができます。室内で手軽に飼い始めることができますが、メダカの数はあまり入れることができません。1リットルあたりメダカ1匹が目安なので、1~数匹での飼育になります。

水槽でエアポンプとろ過フィルターを用いて飼う場合

複数のメダカを泳がせることができますが、定期的に水槽やろ過フィルターを掃除する必要があります。

飼い方によって必要なものや注意点が異なるので、まずどんな飼い方をしたいのかイメージを決めておきましょう。ただし、ビオトープで飼おうと思っていても循環できる状態が完成するまで時間がかかることもあります。必要に応じてエサを与えたり、エアポンプを追加したりと柔軟に対処してください。

ボトルアクアリウムでメダカを飼う方法

ここではメダカの飼い方の一例として、手軽に始められてメダカを身近に感じられる「ボトルアクアリウム」で飼う方法を解説します。

メダカ飼育に必要なもの

メダカの飼育に必要な物

メダカを飼うために準備するものを紹介します。


飼育容器

小さめの水槽やボトルアクアリウム用の容器、金魚鉢など。あまりに小さい容器では水温や水質が変わりやすくなり、かえって管理が難しくなってしまうので最初は大きめの容器を選んでください。空気中の酸素を取り込みやすい口が広いものを選びましょう。


底砂

水槽の底に敷く砂利。メダカが落ち着くだけでなく、バクテリアがすみついて水中の環境が整いやすくなります。細かい砂利が向いています。


水草

メダカに酸素を供給するだけでなく、非常食や隠れ家、産卵床にもなります。メダカと相性が良いのはアナカリス(オオカナダモ)やカボンバ、マツモ、ウイローモスなど。さまざまな種類の水草が販売されていますが、メダカと相性が良いこと、必要な日照などが飼育環境にあっていること、初心者は手入れがしやすいことを念頭に選びましょう。


中和剤

メダカは水道水で飼育できますが、そのままでは塩素が含まれているため、必ずカルキ抜きをした水を使用します。汲み置きや煮沸でもカルキは抜けますが、市販の中和剤が便利です。容器の水がこぼれてしまったときなど、急に水換えが必要になることもあるので用意しておきましょう。


メダカのエサ

いくつかタイプがありますが、飼い始めは「メダカのエサ」として販売されている人工飼料があれば充分です。


メダカをすくうだけでなく、水中の掃除にも使用します。


ピペット

エサの食べ残しや水中のゴミを取り除くために使います。


そのほか

石や流木、浮き球などでレイアウトを作っても。水温計もあると水温を確かめることができるので安心です。必要に応じてエアポンプや市販のバクテリアも使用していきましょう。

メダカを飼う準備

 

メダカがエアポンプやフィルターなしで小さな容器の中で生きていけるのは、水草が酸素を供給するだけでなく、水中のバクテリアがメダカの排泄物を分解し、水をきれいにしてくれるからです。水道水は消毒されているため、バクテリアは存在しません。そこであらかじめ水槽をセットし、水草や砂利にいるバクテリアを増やしておく必要があります。

水槽のセット方法

1. 飼育する容器を水洗いして、底砂を敷きます。石や流木、ポットに入った水草を入れる場合はそれもセットしておきます
2. カルキ抜きをした水道水を入れます。※水道水はそのまま使用すると塩素がバクテリアを殺してしまいます。メダカを入れる前からカルキ抜きをした水を入れてください
3. 水草を浮かべます。長すぎるようであればカットして入れましょう
4. そのまま2週間ほど置いてからメダカを迎えます。時間を短縮したい場合は市販のバクテリアを加えても。

メダカを入れる際は必ず水あわせを

環境を整えた水槽でも、メダカをすぐに移すとそれまでの水質からの変化や温度変化にびっくりして弱ってしまいます。ショック死をすることもあるため、必ず少しずつ新しい水に慣らす「水あわせ」を行ってください。


メダカの入れ方

1. メダカが入ったビニール袋を30分ほど水槽に浮かべて水温を合わせます。
2. 袋を開き、最初に入っていた水を半分出して、その分水槽の水を袋に加えます。そのまま10分おきましょう。
3. もう一度、2と同じように水を入れ替えて10分待ちます。
4. 袋から水と一緒にメダカを出して水槽に放します。


水あわせのあとも、メダカを入れた当日はエサを与えず、新しい環境に慣れて元気に泳げているかよく様子を見ましょう。もしメダカが水面で口をパクパクしていたら、水中の酸素が不足しています。酸素をおくるためにエアポンプを入れて、メダカの飼育数や水草とのバランスを見直しましょう。

メダカのお世話

メダカに餌をあげている様子

日常のお世話はエサやりと水換えです。また毎日水槽をのぞいて、弱っているメダカがいないかなど、様子をチェックしましょう。

エサやり

飼育環境によって適切な頻度は異なりますが、1日1~2回を目安に与えます。小さな魚なので1回で食べる量はごくわずかです。食べ残しがないように2~3分で食べきれる量にしましょう。食べ残したエサを見つけたら早めに取り除いてください。そのままにすると水質が悪くなってしまいます。元気があるのに食いつきが悪いときは水草や水中のプランクトンを食べて満足している可能性も。エサの頻度を少なくして様子を見てください。

水換え

ボトルアクアリウムでは水の汚れ具合を見ながら2~3日に1回水を換えます。一気にたくさんの水を交換すると、水質が変わってメダカが弱ってしまうので少量ずつ行います。全体の5分の1ずつを目安に、水槽の水を捨ててカルキ抜きをした新しい水と交換してください。

季節ごとの注意点

 

冬や夏、季節の変わり目には水温の変化に注意が必要です。メダカは冬眠状態になることもできて低温に強いといわれますが、水草にも適温があります。冬でもできるだけ室内を暖めて水温が下がりすぎないようにしましょう。室温の維持が難しい場合は、水槽用のパネルヒーターの使用を検討してください。メダカに快適な水温は20~25℃といわれているので、これより低くなると底の方でおとなしくしていることが増えるかもしれません。エサを食べる量も減るかもしれないので、与え過ぎないようにしましょう。
夏は水温の上昇に気をつけてください。適温の範囲であっても、急に水温があがるとメダカは弱ってしまいます。理想はエアコンを利用して室温を低く保つことです。それが難しいときは部屋の風通しをよくしたり、すだれをかけたりして室内が暑くなるのを防ぐほか、必要に応じて水槽用の冷却ファンを設置し、水温の上がり過ぎを防ぎましょう。

まとめ

メダカの水槽

難しくないといわれるメダカ飼育でも、コツをおさえていないとちょっとしたことで失敗してしまうこともあります。ここで説明した「水質」と「水温」によく気を配り、しっかりと準備をしたうえでメダカをお迎えしてください。慣れれば水草のレイアウトを楽しんだり、繁殖をして増やしたりできるほか、品種改良をしている方もいます。さまざまな可能性があるメダカ飼育にぜひ触れてみてください。

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