by 編集部 2020.11.24
冬はクリスマスやお正月、バレンタインなど楽しいイベントが目白押し♪ そんなときに、特に気を付けてあげたい犬の誤飲・誤食。犬が食べると危険な食べ物の代表例でもあるチョコレートやチキンの骨、コーヒーなどが犬にとって危険な理由を解説します。また、誤飲・誤食を防ぐための対策をご紹介! 飼い主さんのちょっとした工夫で誤飲・誤食は防げますのでバッチリ対策をしてあげましょう。
イベントシーズンに増える犬の誤飲・誤食
クリスマスやお正月、バレンタインなど楽しいイベントが目白押しである時期に犬の誤飲・誤食が増えることがわかっています。アニコムの「家庭どうぶつ白書」によると、一年を通して最も犬の誤飲による診療件数が多いのは、12月の1,962件でした。次いで多いのが2月の1,942件で、犬の誤飲・誤食は冬にかけて多くなることがわかっています。(※)
※2016年度にアニコム損保の保険契約を開始した犬で、誤飲で請求のあった全21,182件の月別の診療件数の推移より
犬の誤飲・誤食は一瞬のすきに起こるものです。わが子は大丈夫!と思っていても、相手は人間とはけた違いに嗅覚が優れている犬。いつなにが起こるかはわかりません。他人事と思わずに、自分事として捉え、対策してあげましょう。
犬が食べると危険な食べ物まとめ
人の食べ物の中には、犬が摂取することで中毒を引き起こす危険な食べ物があります。また、犬は人が思いもしないものを口にしてしまうことがあります。食べてしまったものの内容や量によっては、手術が必要になることや、最悪な場合には命に関わるような深刻なケースになることも…!
犬が食べると危険な食べ物の代表例をご紹介します。
チョコレート
人でもチョコレートが好きな人は多いとおもいますが、犬にとってもチョコレートの甘い香りは魅力的なもの。そんなチョコレートの原料であるカカオ豆に含まれるテオブロミンという成分は犬の心臓、中枢系神経を刺激し、血圧上昇、不整脈等の症状を引き起こすことがあります。
ちなみに、テオブロミンの含有量はチョコレートの種類によってかなり違い、カカオを多く含むビターチョコほど多く含まれます。
また、チョコレートには、テオブロミンだけでなく、カフェインも含まれるため、カフェイン中毒も引き起こす可能性があり、犬にはとても危険な食べ物です。
チキンの骨
クリスマスの食卓におなじみのチキンは、犬にとっても魅力的な食べ物です。飼い主が食べた後の骨だけでも犬は食べてしまうことがあります。チキンの骨は、噛んで裂けると針のようにとがり、食道や胃腸に刺さる危険性があります。
コーヒー・紅茶
コーヒーや紅茶にはカフェインが含まれています。カフェインを摂取することで中毒をおこします。カフェインは中枢神経を刺激する作用があり、興奮や心拍数の増加、血圧の上昇、不整脈などのさまざまな症状を引き起こします。重度の場合には、痙攣や虚脱(力が入らず崩れ落ちる)といった症状が見られ、命に関わることもあります。
その他にも気を付けたいもの
その他にも、気を付けてあげたい食べ物はたくさんあります。
たまねぎ・ねぎ・にら・にんにく類
キシリトール
レーズン・ブドウ
アボカド
ナッツ類
牛乳やチーズ
食べ物以外にも、犬が口にしてしまう危険があるものをご紹介します。
焼き鳥の串
おやつの袋の中などの乾燥剤
犬のおもちゃの破片など
その他、12月のクリスマスシーズンに街を彩る観葉植物なども中毒を起こす原因となる場合があるので愛犬には近づけないようにしましょう。
ポインセチア
シクラメン
クリスマスローズなど
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誤飲・誤食をさせないために! 対策をご紹介
誤飲・誤食は飼い主さんのちょっとした工夫や対策で防ぐことができます。
環境編
まずは、家の中の環境を見直しましょう。普段から犬の届く場所には、犬が誤食・誤飲してしまうと危険なものは置かないようにしましょう。テーブルの上やキッチンの上など、犬の届く範囲にはものを置かない、保管は扉が閉まるところに、ゴミ箱には近づけないようにする、蓋つきのゴミ箱を利用するなど対策を行いましょう。
しつけ編
愛犬を誤飲・誤食から守れるしつけがあります。
■「ハウス」で安全に
飼い主さんの食事中などは、愛犬をハウスに入れておくことで安全を確保してあげることができます。食事中以外にも、お留守番のときや飼い主さんが見てあげられないときは、ハウスに入れるようにすると安心です。
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■「貸して」ができるように
飼い主さんが誤って危険なものを落としてしまったときなどに、「貸して」の合図ですぐに放してくれるようにしつけをしておくと安心です。
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もし、誤飲・誤食をしてしまったら…?
もし、愛犬が食べてはいけないものを誤飲・誤食してしまったら、早めの処置で症状を軽くできることもあります。食べてしまったことに気が付いたらできるだけ早めに動物病院に行くようにしましょう。
病院では、摂取した異物の種類や量をしっかり獣医師の先生に伝えましょう。愛犬の体格や体質によっても、症状や症状が発現するまでの時間、重症度も変わってきます。
治療法については摂取した異物の種類や量、摂取後経過している時間によっても異なるので、動物病院とよくご相談ください。
愛犬と楽しいイベントシーズンを♪
飼い主さんの心がけ次第で防ぐことができる犬の誤飲・誤食。
誤飲・誤食させてしまうと愛犬に辛い思いをさせてしまうことになるので、気を付けてあげたいですよね。
愛犬含め家族みんなで冬のイベントを楽しくお過ごしください♪