注意したい!フェレットの誤飲

2020.03.30

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みなさん、フェレットの名前の由来はご存じでしょうか? 実は、フェレットはラテン語で「泥棒、盗む」という意味が語源なのです。フェレットにとっては失礼なお話かもしれませんが、そのくらい好奇心旺盛な子が多いのでしょうね。


しかし好奇心旺盛なフェレットがごはん以外のものを誤って食べてしまうと、大変なことになってしまいます。今回はフェレットの誤飲についてお話しします。

動物病院でいくらかかるの?

獣医師がフェレットの診療を行っている

フェレットが誤飲で病院に行った場合、平均診療費は通院1回あたり26,255円もかかります。


また、診察を受けた子のうち、22.6%が消化管で閉塞をおこし手術を受けています。これは犬の約3倍の数字になり、手術では診療費が15万円を超えることもあります。手術になると体の小さなフェレット自身にも負担が大きくなってしまいますね(2016年度アニコム請求データより)。

異物を飲んでしまったら…

一匹のフェレットが毛布の下で練っている

異物を飲んでしまうフェレットにはどのような特徴があり、万が一誤飲を起こした場合、どのような症状が見られるのでしょうか?


まず、誤飲を起こしやすい年齢ですが、アニコム調べでは2歳までの子に多い傾向があります。ただ、フェレットは好奇心旺盛な子が多いため、どの年齢においても注意が必要です。


また、フェレットは消化管が短く、ごはんを食べてから排泄するまで3~4時間といわれています。そのため、異物を食べてから早い段階で症状が出ることが多く、誤飲した物や量、また誤飲してからの経過時間によっては死に至ることもあります。


急に元気・食欲がなくなった、気持ち悪そうな仕草をするなどの様子が見られた場合は早めに病院で診てもらいましょう。

どのような症状がみられるの?

誤飲してしまったフェレットには、どのような症状が見られるのでしょうか?実際にフェレットが誤飲をしてしまった飼い主さんに伺いました。


▶モモちゃんの誤飲 ~飼い主さん経験談~

モモはいつも元気に動き回り、食欲旺盛な子だったのに、急に食欲と元気がなくなりました。えずくような仕草をしだし、水のような便が少量でるようになったので、急いで動物病院で診てもらいました。


レントゲン検査の結果、腸にガスがたくさん貯まっていて、普通の状態ではないので、バリウム造影をしてみましょうということになり、半日ほどモモをお預けしてバリウム検査をしていただきました。


検査の結果、バリウムが滞っている部分があり、異物を食べている可能性が高いとのことで、すぐにその夜に試験的に開腹することに…。


急な手術でとても心配したのですが、腸にゴムのような異物が見つかったとのこと。見せていただいたら、小学生の子供が鉛筆につけるゴムのようなキャップでした。手術の後、入院を経て具合がよくなり、今ではとても元気ですが、家族みんなでモモが飲み込んでしまいそうなものを落とさないようにもっと気を付けておくべきでした。


手術の費用だけでなく、検査やお腹を切ったりと、わたしたちの不注意でかわいそうな目にあわせてしまったことをモモに謝りました。それ以降はとても気を付けています。

誤飲をするとどんな症状が出る?

・嘔吐、えづき

・よだれ

・下痢

・元気や食欲がない(お腹が痛そうに見える)

などが見られることが多いです。

ほかにも、ウンチが出ない、いつもよりウンチが細長かったり小さかったりする場合も注意が必要です 。

どのような検査をするの?

動物病院では問診で異物をかじっている、何かが無くなっている、便に変なものが混ざっているなどの情報に加え、上述のような症状がみられる場合には、誤飲を疑い、状況に合わせて以下の検査を行います。


・触診:触診によって異物がないか、またある場合、場所や大きさ等の確認

・血液検査:誤飲により数値に影響がないか、または麻酔をして問題ないか確認

・エコー、レントゲン検査:触診では判断できない異物を確認


上記の検査で異物の判断が難しい場合は、モモちゃんのように消化管バリウム造影検査を行うこともあります。バリウム検査は、消化管内の様子を時間の経過とともに確認するため、長時間病院に預け、2回以上レントゲンをとる必要があります。

手術はこんなに大変…

動物病院手術室の風景

症状が見られ、検査によって異物が見つかった場合、緊急手術をすることがあります。誤飲の手術は開腹手術となり、長時間の全身麻酔が必要なこともあるので負担が大きくなります。


また、手術後は点滴での栄養補給が必要であること、退院しても食が細い場合は、しばらくの間、流動食を与える必要があります。入院による環境の変化で、ストレスがかかるだけでなく、点滴や流動食等の処置もしながら、しばらく安静にする必要もあるなど、フェレットにとって手術は非常に大変です。

こんなものがお腹に!

では、いったいどのようなものが、フェレットのお腹に詰まりやすいのでしょうか? その特徴は大きくわけて2つあります。


まず1つ目は咬み心地のいいものです。

  • ①イヤホンカバーや耳栓などのゴム製品

  • ②スポンジ類

  • ③ハンモックの生地やタオル類

  • ④布製、ゴム製などのおもちゃ

  • ⑤プラスチック類

  • ⑥トイレ砂

  • ⑦毛玉

  • ⑧クロックスなどのサンダルや靴底

  • ⑨家具の緩衝材

  • ⑩発泡スチロール/p>


などです。

特にゴムやプラスチックのように口当たりのよい素材は、食べて遊んでしまう傾向にあるようです。


2つ目は自身の毛玉です。これは中齢(4歳)以降のフェレットさんに見られることが多く、長年のグルーミングの結果、お腹の中で大きくなった毛玉が詰まってしまうのです。

お家で気をつけてほしいこと

家リビングのインテリア写真

誤飲は、飼い主さんの意識で防ぐことができます。

  • ①フェレットが届くところに物を置かない(人のひざより下の高さやケージ周辺は特に注意)

  • ②フェレットが潜り込める隙間を作らない(人の目が届かないところは作らない)

  • ③定期的にブラッシングをして飲み込む毛の量を減らす(お腹にたまる毛を減らす)

  • ④飼い主さんが外出などで目が届かない時は、ケージに入れる


いずれも飼い主さんの意識次第で容易に実践できるはず。お家のフェレットさんがつらい思いをしないためにも、今日から気を付けてあげたいですね。


たくさんの愛情の中でフェレットさんが元気に暮らせるよう、これからもアニコムではいろいろな情報を発信していきます。

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