愛犬になめられて感染…? カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症とは

2018.08.30

重度の感染症により、両手両足を失った男性。その原因は、愛犬になめられたことだったーー。そんなショッキングなニュースが、アメリカから入ってきました。


いったい、男性の身に何が起きたのでしょう? その原因となった感染症の正体は?


最初はインフルエンザかと思っていたのに…

このニュースを伝える地元メディアによると、今年6月、米ウィスコンシン州在住のGreg Manteufelさんが体調を崩したとき、当初はインフルエンザにかかったものと思っていたとか。


しかし嘔吐や脚の痛み、下痢などの症状が次々に現れ、病状は一気に悪化。家族により病院に運ばれたときには、すでに敗血症を起こし、手足が壊死した状態だったといいます。


この男性に悪夢をもたらしたものは、「カプノサイトファーガ・カニモルサス」という細菌による感染症でした。おそらく自宅で飼っている愛犬になめられたことが原因ではないかと見られています。


同州では同じく6月に、カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症が原因で女性が亡くなっています。新しく家族に迎えた子犬になめられたが原因と推測されることや、インフルエンザに似た症状が最初に出たことなどが、Manteufelさんのケースと酷似しているそうです。


【参照サイト】
・Wisconsin man's legs, hands amputated after a dog's lick: 'He still loves his dog'
・South Milwaukee woman dies after nipped by puppy


カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症、発症割合は?

カプノサイトファーガ・カニモルサスは、犬や猫の口腔内に常に存在する細菌です。この菌への感染は、犬や猫に咬まれたり、ひっかかれることが主な原因と見られています。


現在までに世界中で250人の患者が報告されているようですが、感染しても発症しない場合が多く、100万人に0.6ー0.7人の発症割合と報告されています。


日本での重症例は?

ただ、アメリカで起きたような重症化するケースは、実は日本でも起きています。


厚生労働省のカプノサイトファーガ・カニモルサスの関連ページによれば、2002年から2009年までの国内で発生した重症例は、14件ほど報告されています(うち6例が死亡)。


重症化しやすい要因として、アルコール中毒、糖尿病などの慢性疾患や悪性腫瘍にかかっている方、高齢者などが挙げられており、基礎疾患の存在や、免疫が弱っている場合などは注意が必要とされています。なお、ヒトからヒトへの感染例は報告されていません。


【参照サイト】
・厚生労働省 関連ページ


感染した場合、どのような症状が出るのか

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症に罹患した場合、初期には発熱や倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛など、インフルエンザに似た症状が見られます。


さらに進行し重症化すると、敗血症や髄膜炎、多臓器不全を起こし、最悪の場合死に至ります。


この細菌の感染を防ぐためには

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の発症や重症化は稀であるため、過度に心配したり神経質になる必要はないでしょう。


ただ、この疾病に限らず、犬や猫から感染する病気は、他にも数多く存在します。口元をなめさせたり、口移しで食べ物を与えるなど、過剰なふれあいは避けましょう。どうぶつとふれあったあとに、手を洗うこともお忘れなく。


また、カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の発症例には、犬や猫による咬傷やひっかき傷を放置したことが原因になったケースが、複数見られました。ペットに咬まれたりひっかかれた場合、軽傷であっても油断せず、速やかに傷口を洗浄した後、医療機関で診療を受けることをおすすめします。


ほかにもこんな感染症が

今回のカプノサイトファーガ・カニモルサス感染症のように、咬まれたりひっかかれることで感染する疾病には、言わずと知れた「狂犬病」のほか、「パスツレラ症」「猫ひっかき病」などがあります。


先に述べたように、傷を負った後にきちんと治療をすることに加え、犬や猫に咬まれたり、ひっかかれないようなしつけ、接し方をすることも、予防につながるでしょう。


少々話は飛びますが、10年近く前、あるアニメ映画がきっかけで、カエルにキスをした女の子が、サルモネラ菌に感染する事象が全米で多発したことがありました。小さなお子さんには、どうぶつとの正しい接し方を、大人がきちんと教えてあげてください。


コメント1

ダヤンのママさん

ダヤン🐶は昨日8月30日に混合ワクチンの予防注射💉と、2ヶ月に一度のインタードッグ💉をすませました🐶かゆがっていた、症状や発疹もなく、今朝も元気いっぱいで、食後のダッシュ💨タッチ🐶で1日が始まりました🐶

|
ADVERTISEMENT