2018.10.02
金色になびく毛並み、温厚そうな顔立ち。そんなゴールデン・レトリーバーと一緒に暮らしてみたい!と憧れる方も多いでしょう。
優しい、賢い、美しい、と三拍子そろったオールマイティな大型の家庭犬。でも、子犬の頃はけっこうパワフル。気品ある優雅なゴールデンに育てるには、どうしつければいいの?
犬種のルーツをたどり、ゴールデンに多いお悩みとその対策をご紹介します。
あ! 返して!
「また私の靴下をくわえてる!返して~!」
ゴールデンを迎えたご家庭でよく聞かれるフレーズですね。くわえる対象物はさまざまで、ぬいぐるみ、クッション、まくら、洗濯物、ペットボトルなどなど…とにかくいつも何かを口にくわえたがり、しっぽをブンブン振っている…。
いたずら好きなの? どうしてなんでもくわえたがるの? いつになったら落ち着いてくれるの?
その疑問を解く鍵は、レトリーバーという単語に隠されているかもしれません。
回収の先に待つものは…
「レトリーバー」は、「取り戻す」「回収する」といった意味を持つ「レトリーブ」に由来していて、地上や水中に落ちた獲物を拾って、主人のもとにもどることを表しています。
ゴールデンは鳥猟において、撃ち落とされた獲物を主人のもとへ運ぶ目的で作出された犬種です。1900年代、基礎となった犬に数種類のレトリーバーを組み合わせ、協調性と従順性を兼ね備えたゴールデン・レトリーバーが誕生しました。
銃で撃ち落とされた水鳥を目がけ、湖に飛びこむのは、時に過酷な作業だったかもしれません。しかし、彼らは喜んで指示に従い獲物を口にくわえ、主人のもとへ届けました。なぜなら、運んだ先には親愛なる主人の笑顔が待っていたからです。
くわえたい!
「え? ちょっと待って! 靴下やお気に入りのクッションをくわえるのも、習性だから仕方がないってこと!?」
いえいえ、そうではありません。猟で活躍したご先祖ゴールデンたちは「あれを回収してきて」という指示をきちんと聞きわけていました。わが子にもそれを教えたいですよね。
ここで、飼い主さんに質問です。くわえてはいけないものをくわえたとき、どうしていますか? 「コラ!!と、叱っています」と答える方が多いかもしれません。
では、くわえても良いものをくわえたときは、どうでしょうか。ちゃんとほめていますか? ゴールデンはほめられるのが大好きです。少々大げさなアクションでほめてあげましょう。そうすることで、良い、悪いの区別を理解しやすくなっていきます。
また、くわえてはいけないものは、ワンちゃんの届く所に置かない、ふた付のボックスにしまうなど、事前の工夫でトラブルを回避するのも大事です。
差し出すまでが、仕事です
「くわえたら、なかなか離してくれない!」というお悩みを持つ飼い主さんもいるでしょう。
ボールや引っ張りっこ用おもちゃなどで遊んだら、「貸して」の指示で口から離し、飼い主さんに差し出す。これを教えていきましょう。
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きずなを深めるトレーニング【貸して】
くわえる→差し出す→ごほうび。
ここまでをセットでマスターするのは、ゴールデンならお手のものです。なにしろ、協調作業に長けた犬種ですから、人とコミュニケーションをとりながら仕事をするのは得意中の得意というわけです。
心を通わせて
大型犬はおよそ1年で、成犬とほぼ同じ大きさに成長します。生後2ヶ月のときは体重5㎏ほどのゴールデンも、1才のバースディを迎えるころには30㎏程度まで大きくなります。
この時期、急激な体の成長を目の当たりにし「早く、しつけなきゃ!」と、焦りを感じることがあるかもしれません。
しかし、大型犬の精神の発達はとてもゆるやか。成熟するまでに2年くらいかかるといわれますから、体のわりに子供っぽいのは、あたりまえなのです。陽気で温厚な彼らは、厳しい口調で強要されるより、楽しく遊びながら訓練されることを好みます。
ほめて遊んで、きずなを育んでいけば、心と心が通い合うのを感じるでしょう。そういった愛情豊かな日々のやりとりが、ゴールデンを優しい家庭犬へと成長させるのです。
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