難治性乾性角結膜炎(KCS)への再生医療・細胞治療がスタート! セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社と動物再生医療センター病院

2018.06.08

セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社(以下:セルトラスト社)と動物再生医療センター病院(※)では、3月28日からワンちゃんの難治性の乾性角結膜炎(KCS)に対する再生医療を開始しました。


KCSでお悩みの飼い主様は、是非動物再生医療センター病院へお問い合わせください。


※動物再生医療センター病院とは、富士フイルムとアニコムが設立した合弁会社「セルトラスト社」が運営する動物病院です。


ワンちゃんの乾性角結膜炎(KCS)とは

ワンちゃんの乾性角結膜炎(KCS)は、涙の量が減少する自己免疫疾患です。涙の量が減ると、目の表面が乾き、角膜や結膜が炎症を起こしやすくなります。


一般的な治療には、眼軟膏や点眼が使用されますが、長期間にわたる治療や管理が必要となる場合もあります。また、なかにはこれらの治療を行っても十分に効果が得られないこともあります。


こうした、従来の治療では十分な改善がみられない場合や、点眼治療が困難なワンちゃんでも、細胞治療で効果がみられる可能性があります。細胞のもつ炎症を抑える働きや、免疫バランスを調整する働きにより、涙の量の増加や、症状の改善が期待できるのです。


難治性KCSに対する細胞治療の有効性を確認

セルトラスト社と動物再生医療センター病院は、ワンちゃんの難治性KCSを対象に、犬の皮下脂肪由来の他家間葉系幹細胞を用いた治療法の有効性を検証する臨床研究において、約8割でKCSの症例が有意に改善することを確認しました。


具体的には、細胞投与の前後で、涙の量が増加し、充血といった症状や角膜の光沢の状態改善などがみられました。


今回確立したこの治療法は、どうぶつ医療分野では初めて、ヒトの再生医療と同等の品質管理基準に基づき培養された他家細胞を用いる画期的なものです。セルトラスト社は、先端医療の開発と診療行為を一貫して行える実用化拠点「動物再生医療センター病院」にて、本治療法による診療を2018年3月から開始しました。


臨床研究の症例を募集しています

セルトラスト社と動物再生医療センター病院では、現在も細胞治療の開始に向け、「慢性腸症(CE)」「骨折」「椎間板ヘルニア」「関節炎」の臨床研究を行っています。


今後も、さらなる臨床データを蓄積し、治療効果を確認でき次第、診療を提供していきます。なお、臨床研究に必要な検査・手術にかかる費用、使用する細胞の費用などは、基本的に動物再生医療センター病院が負担しますので、是非お問い合わせください。


症例研究の症例募集についてはこちらから


細胞治療によるどうぶつ医療の発展を目指して

ヒトの医療もどうぶつ医療も、現在の投薬や手術では完治が難しく、長期の治療が必要となる病気がまだまだあります。


セルトラスト社と動物再生医療センター病院では、これからも再生医療を中心とした、「信頼」性の高い「細胞」を用いた先端医療の実用化・普及を目指し、どうぶつ医療の発展に貢献していきます。


【関連リンク】
・セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社
・動物再生医療センター病院

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