再生医療・細胞治療を通じてどうぶつ医療に貢献。セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社

2017.09.20

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アニコム ホールディングス株式会社と富士フイルム株式会社が2016年4月に設立した、「セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社(以下:セルトラスト社)」。再生医療・細胞治療を中心に、どうぶつ医療での先端医療の実用化・普及を目指しています。その取り組みについてご紹介します。



日本「初」の動物病院! その理由とは…

セルトラスト社が設立・運営している「動物再生医療センター病院」は、ヒト再生医療の基準に則した細胞培養施設を併設しています。この施設をもつ動物病院は、日本で初めて。


単に基礎研究を行うだけでなく、その成果を先端的な診療法として実用化(患者に提供)することを目的に、現在臨床研究を行っています。一次診療の動物病院との連携を通して、安心・安全で確かな先端医療をどうぶつと飼い主さんにお届けできるよう、日々研究を行っています。



多くの可能性を秘めている「細胞治療」とは??

現在、動物再生医療センター病院が主に取組んでいるのは、「細胞治療」という最先端の治療法の研究・開発です。細胞治療とは、健康などうぶつから組織を採取し、細胞を体外で人工的に培養・増幅させた上で、ケガや病気のどうぶつの身体に投与する治療法。非常に多くの可能性を秘めています。


悪い箇所を叩くことが中心の化学的な薬剤による治療とは異なり、身体が持つ本来の修復機能や自己治癒力を利用することが細胞治療の大きな特徴です。病気を治すだけではなく、病気の発症を遅らせたり、発症を未然に防ぐことにも有効だろうと考えられています。どうぶつ医療の分野では「MSC(間葉系幹細胞)」を利用した細胞治療の例が報告され、「免疫細胞」を用いた臨床開発が進んでいます。



MSC(間葉系幹細胞)ってなんだろう

人やどうぶつの体内には、さまざまな組織に変化する「幹細胞」と呼ばれる細胞が存在します。その中でも「MSC(間葉系幹細胞)」は、骨髄や脂肪組織に存在する幹細胞で、骨や脂肪、軟骨、血管などに変化する能力を持ちます。さらに、幹細胞は「サイトカイン」という生理活性物質を分泌し、炎症を鎮めたり、免疫が異常である状況を調整したり、身体を健康な状態に戻したりする効果があると考えられています。



難しい病気に立ち向かう

ヒトの医療もどうぶつ医療も、現在の投薬や手術では完治が難しく、長期の治療が必要となる病気がまだまだあります。そのような病気に対して、多くの可能性を秘めた「細胞治療」を提供するために、エビデンスを積み重ね、治療法として確立させることを目指しているのです。


【関連リンク】
セルトラスト アニマル セラピューティクス株式会社
動物再生医療センター病院

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