配達員さんと愛犬のトラブルを防ぐ!実際に起こった事故・対策を解説

by 編集部 2024.09.24

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通販や出前といった便利な宅配サービスの普及がすすむ中、愛犬と配達員さんのトラブルが心配な飼い主さんも多いのではないでしょうか。


アニコム損保の調査によると、ワンちゃんと配達員さんが関わる損害賠償事例では約40万円をお支払いしたケースもあり、門扉があるから大丈夫、自宅の敷地内に繋いでいるから安全という油断は禁物です。


今回は実際に起きてしまった事故や予防策をみなさまにお伝えします。

ステッカーで注意喚起をしていても…実際に起きてしまった事故の例

まずは、アニコム損保のペット保険でペット賠償責任特約※を付帯されている飼い主さんからお知らせいただいた、実際に起きてしまった「配達員さんへの咬みつき事故」の例をご紹介します。


※ペット賠償責任特約について詳しくはこちら


事例1
「猛犬注意」のステッカーを門扉に貼っていたが、配達員さんが気付かずに門扉を開けて飼い主さんの敷地内へ入ってしまい、ワンちゃんが配達員さんの足を咬んでしまった。


事例2
配達員さんがインターホンを鳴らさず敷地内へ入ったところ、玄関付近に繋いでいたワンちゃんが吠えて威嚇していたが、配達員さんが気にせずワンちゃんに近づいたところ、飛びついてしまった。


この2つの事例は、いずれも賠償責任が発生し、飼い主さんは治療費、休業補償、慰謝料などを、配達員さんへお支払いしました。
※配達員さんにも不注意な点はあったため、全額ではなく、配達員さんの責任分を減額した金額となります。


飼い主さんの声
・「愛犬は咬み癖があるから、家族以外が敷地内に入らないようきちんと対策をしていたのに、こちらが悪いのかな…。」
・「いつもの配達員さんならわかってくれているけれど、今回は新しい方だったからわからなかったみたい。」


このように、飼い主さんが気を付けていても、配達員さんとの事故が起きてしまっているのが現状です。

事故を防ぐために飼い主さんができる対策

いかがでしたか。これまでの事例をふまえると、飼い主さんが「十分気を付けている」と思っていたり、一見安心と思える自宅などの敷地内であったりしても、賠償責任が生じる事故が起こってしまうリスクがあるということがおわかりいただけたかと思います。


ワンちゃんは、自分のテリトリーを守る意識が強いどうぶつであることから、配達員さんに限らず見知らぬ人が敷地内に入ったり近づいたりすることに対して、警戒心が強くなる傾向があります。
その習性を理解した上で、飼い主さんは責任をもって万全な環境を整えることが大切です。


ここからは、悲しい事故を防ぐために飼い主さんができる対策をいくつかご紹介します。

1.必ず目に入る注意書きの設置

出入りする人の目に入りやすい、郵便受けやインターホン、門扉の近くなどに、”誰でも必ず目に入る大きさの”注意書きを掲示し、ワンちゃんの存在が十分伝わるようにしましょう。

2.ワンちゃんに近寄れない環境づくり

人がワンちゃんの近くを通行できないよう、フェンスや柵を設置しましょう。
また人のみ通行できるエリアに宅配BOXを設置する、置き配をしてもらうなどし、敷地内の通行を減らすことも効果的です。

3.来訪者とのコミュニケーション

事前に来訪が予定されている場合は、「犬がいます。むやみに近づかないでください。」と前もって直接伝えておきましょう。宅配であれば、注文時のコメント欄などを活用しましょう。

4.リスクを見落とさないためのシミュレーション

配達員の方への咬みつき事故は、配達する時に限らず、帰ろうと後ろを向いた瞬間に起こることも多くあります。
実際に配達員の方の立場に立ち、配達が完了するまでの安全確保がきちんとできているか、ぜひシミュレーションを行ってみてください。身近に潜んでいるリスクがより明確に見えてくるでしょう。

まとめ

私たちの日々の生活を支えてくれる配達員さんの安全を守るのは、飼い主さんの責任です!


アニコム損保では、ペットが原因となる事故の予防啓発を目的とした活動を行っています。
事故は、病気と同じように予防でリスクを軽減することができます。
わが子と安全で幸せな暮らしをために、日頃から対策をしましょう。


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