SNSで話題沸騰!人気急上昇の小動物5選

by 佐藤華奈子 2022.06.27

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犬や猫とは異なる魅力を持つ小動物たち。今、家で飼える小動物の種類がどんどん増えています。SNSなどが人気を後押しして、新しく普遍的なペットになりつつある仲間も。ここではSNSでも度々話題になる人気の小動物を5つピックアップして紹介します。

チンチラ

チンチラ

大きさ:体長:25~35㎝ 体重:400~650g
食べるもの:主食:牧草、ペレット/おやつ:野菜、果物
活動する時間:夜行性または薄明薄暮性


柔らかな毛に包まれたずんぐりした体に、大きな目、丸くて薄い耳。太ったネズミのようにも、耳が短いウサギのようにも見える愛嬌たっぷりの姿で大人気に。賢くて社会性があり、よく懐くことからも人気を集めています。


野生の生息地はアンデス山脈の高山帯。標高数千メートルの厳しい環境で、岩の割れ目などに巣穴を作り、家族で暮らしています。ときには100匹を超える群れで生活することも。1920年代にアメリカに輸出され、ペットとして飼われるようになり世界中に広がりました。100年前から品種改良されて、グレー、ベージュ、ホワイト、バイオレットなどさまざまなカラーがあります。


気になる臭いはなく、毎日砂浴びをして体をきれいにします。鳴き声は小さめで、気持ちによって鳴き方が変わります。体はずんぐりむっくりでおとなしく見えるかもしれませんが、実はとても活発!すばしっこく動き回るのが得意です。運動量が多いので、毎日1時間はケージの外に出て運動する時間が必要です。室内のものを何でもかじってしまうので、サークルを設置するか噛まれたくないものを保護するなどして対策します。


性格は穏やかで懐っこい子が多く見受けられます。臆病で警戒心が強い一面もあるので、焦らずゆっくり慣れてもらうことになります。懐けば肩に乗ったり、名前を呼ぶと寄ってきたりするようになります。


正しく飼えば病気もしにくく、長生きすることも魅力のひとつ。平均的な寿命は10歳前後といわれますが、20歳を超える子もいるそうです。


【まとめ】チンチラの飼い方完全ガイド!種類やごはん、お世話のときに気を付けるべきことは?|anicom you(アニコムユー) (anicom-sompo.co.jp)

デグー

デグー

大きさ:体長13~20cm 体重170~350g
食べるもの:主食:牧草、ペレット/おやつ:野菜、果物
活動する時間:昼行性


チンチラやモルモットと同じアンデス山脈原産のネズミの仲間です。国内で人気になったのは近年のことですが、海外では古くからペットとして人気があります。


野生では標高1000m以上の草や木が多い山地に生息。岩場や崖の地下に巣を作り、多くても10匹程度の小さな群れで暮らします。社交性と知能が高く、人にもよく懐きます。「アンデスのうたうネズミ」と呼ばれるように、バリエーション豊富な鳴き声で仲間とコミュニケーションを取ります。家庭でも「キー」と叫んだり、「ピピッ」とさえずるように鳴いたりと、さまざまな声を聞くことができます。


カラーは一般的に背中側が黄褐色で、お腹は薄いクリーム色になっています。歯は黄色やオレンジ色をしています。よく懐くと、おやつをねだったり、飼い主に寄ってきて喜んでマッサージされたりと、とてもかわいい存在になります。飼育下での平均寿命は6~9年といわれています。


体が臭うことはなく、砂浴びをして毛をきれいにします。1日に一度は砂浴びをさせましょう。何でもかじってしまうので、ケージの外を散歩させる際は対策が必要です。


デグーの特徴として、しっぽを捕まれると周囲の皮膚をはがして逃げる「尾抜け」をすることがあります。家庭で飼っていても、しっぽを強くつかむと尾抜けをしてしまうことも。しっぽは大切に扱う必要があります。


デグーを飼いたい方必見!デグーの飼い方ガイド!種類やごはん、お世話のときに気を付けるべきことは?|anicom you(アニコムユー) (anicom-sompo.co.jp)

ハリネズミ

ハリネズミ

大きさ:体長15~20cm 体重500~700g
食べるもの:主食:ペレット/おやつ:野菜、果物、虫
活動する時間:夜行性


見た目がかわいく、ユニークなペットとして話題に。気になる触り心地は、毛を立てていないときはゴムブラシを撫でているような感触。毛を立てているときは、痛くて素手では触れません。お迎えしたばかりのときは、警戒して背中のハリのような毛を立てることが多いので、手袋などをして触れるようにします。ゆっくり慣らしていくことで、やがて毛を立てなくなり、素手で触ることや抱っこができるようになります。


ペットとして飼われているのはヨツユビハリネズミという種類。名前の通り、後足の指が5本ではなく4本であることが特徴です。別名「ピグミーヘッジホッグ」とも。鳴くことは少ないものの、鳴き声を使い分けて気持ちを表現します。


新しいものを見ると舐めて唾液と混ぜて、長い舌で背中のトゲに塗りつける「アンティング」という独特の行動も見られます。その理由はまだ明らかになっていませんが、周囲の臭いをつけてカモフラージュするためなどといわれています。


野生下での生態も不明なことが多いですが、一晩に3~5㎞ほど歩き回って虫を探し、食事を摂っているといわれています。外での散歩は不要ですが、運動不足解消のためにケージから出して室内で運動させたり、ケージに回し車をつけたりといった工夫が必要です。また野生では繁殖期と子育て中以外は単独で過ごします。そのため一緒に過ごす時間が限られている人でも飼うことができますが、体調の変化などを見逃さないよう、よく観察することが大切です。


【まとめ】ハリネズミの飼い方完全ガイド!種類やごはん、お世話のときに気を付けるべきことは?|anicom you(アニコムユー) (anicom-sompo.co.jp)

フクロモモンガ

フクロモモンガ

大きさ:体長:12~15cm 体重:100~160g
食べるもの:主食:ペレット /おやつ:野菜、果物、虫
活動する時間:夜行性


愛らしい大きな目に、顔の中心の黒いライン。目や耳のまわりも黒く縁どられた独特の風貌で人気に。毛の触り心地もよく、慣れるとよく懐いてくれることも魅力です。


分類上、モモンガはげっ歯目のどうぶつですが、フクロモモンガは有袋目。カンガルーと同じようにお腹に赤ちゃんを育てる袋があります。「飛膜(ひまく)」と呼ばれる特殊な皮膚を広げて滑空する点は、モモンガと同じです。野生ではオーストラリアと周辺の島に生息。甘い果物を好んで食べることから、「シュガーグライダー」と呼ばれることも。飼育下の寿命は5~7年といわれ、10年以上生きた例もあります。


フクロモモンガは臭腺が発達しているため、独特なにおいがあります。トイレを覚えずケージや部屋のあちこちに排泄物を落としたり、食べ散らかしたりするので、排泄物や食べカスも臭いのもとに。臭い対策としてこまめに掃除をすることになります。また社会性が強く仲間がいない状態がストレスになるので、単独で飼うならできるだけ一緒に過ごす時間をとることになります。


フクロモモンガもさまざまな鳴き声で状況や気持ちを表現します。警戒して大きく鳴くこともあれば、甘えてかわいく鳴くことも。夜行性のため、夜間に鳴き続けることもあります。げっ歯目の仲間よりは少ないものの、ケージの外に出ると室内のものをかじってしまうことも。ケージから出して室内で運動をさせるときは、かじってほしくないものを片付けるか保護するなど、対策が必要です。


姿はかわいいし、滑空というほかの小動物にはない行動が見られることも魅力ですが、飼うときは臭いや鳴き声に対して相応の覚悟が必要です。


かわいすぎ!フクロモモンガの飼い方完全ガイド!種類やごはん、お世話のときに気を付けるべきことは?|anicom you(アニコムユー) (anicom-sompo.co.jp)

リチャードソンジリス

リチャードソンジリス

大きさ:体長:30㎝前後 体重:300~500g
食べるもの:主食:牧草、ペレット /おやつ:野菜、果物、虫
活動する時間:昼行性


木の上ではなく地面に巣を作るジリスの仲間。プレーリードッグに似た姿で、かわいい姿や仕草がSNSで話題となり、注目を集めるようになりました。


野生では北アメリカの草原に生息し、単独で行動します。冬眠期間が長く、1年のうち6~8ヶ月を地下の巣穴にこもって過ごします。飼育下では冬眠状態にならないよう、温度管理をします。平均的な寿命は5~7年といわれ、10歳近くまで生きることもあります。


近年人気が高まってきたため、飼育方法が確立していない部分もまだ多いですが、基本は温度管理ができる部屋で水槽やケージの中で飼い、運動のために室内を散歩させます。日中に日光浴をするので、日当たりがよい場所にも行けるようにします。基本的に警戒心が強く、単独行動をするので人に慣れにくいといわれていますが、個体差が大きく、スムーズに懐く子も見られます。


リチャードソンジリスってどんなリス?特徴や飼い方を解説|anicom you(アニコムユー) (anicom-sompo.co.jp)

まとめ

SNSを中心に人気が高まっている小動物を紹介しました。同じ小動物というカテゴリーでも、生態や飼い方はさまざまです。お迎えしたい!と思ったら、そのどうぶつのことをよく調べてから検討してください。


人とのふれあいをあまり必要としないどうぶつもいますが、ふれあう時間は少なくても、お世話や運動させるタイミングでよく様子を見てあげましょう。また共通していえることは、診てもらえる動物病院が限られていることです。あらかじめ動物病院を探しておきましょう。

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