リチャードソンジリスってどんなリス?特徴や飼い方を解説

by 佐藤加奈子 2022.04.21

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小さなプレーリードッグのような姿のリチャードソンジリス。珍しいペットですが、愛くるしい姿に魅せられる人は後を絶ちません。リチャードソンジリスは一体どんなどうぶつなのでしょうか。またどのように飼えばいいのでしょうか。気になる特徴や飼い方についてまとめました。

リチャードソンジリスの特徴

リチャードソンジリス

リチャードソンジリスは地面に掘った巣穴で生活するリスの仲間。シマリスのように木の上で生活するリスではありません。「ジリス」は漢字では「地栗鼠」と書き、「リチャードソン」は発見者の名前です。見た目や仕草は同じリス科の仲間であるプレーリードッグに近く、小型のプレーリードッグと表現されることもあり、生息地もプレーリードッグと同じ北アメリカの草原です。警戒するとしっぽを振って威嚇することから「フリッカーテール」という別名もあります。

個体差はありますが、体重はおよそ300~500g程度。体長は30㎝前後です。体は寸胴で手足は短め。食べ物を一時保管する頬袋があります。前歯は常生歯といって生涯伸び続けますが、奥歯は伸びません。昼行性で昼間に巣穴から出て活動します。
姿はプレーリードッグと似ていても生態は少し異なります。プレーリードッグのように家族で群れを作るのではなく、単独行動が基本です。冬眠期間が長いのも特徴で、1年のうち6~8ヶ月も地下の巣穴にこもって過ごします。春になって冬眠から覚めると繁殖期を迎えます。1度の出産で3~11頭の赤ちゃんが生まれ、1ヶ月半ほどで離乳します。オス、メスともに1歳ごろになると繁殖ができるようになります。

リチャードソンジリスの魅力は?

まず注目したいのはかわいらしい姿。頭にピタリとついた小さな耳に、大きな瞳。日常のちょっとした行動もユニーク。ごはんを食べるときは両手で食べ物を大事そうに抱えてかじります。立ったまま一生懸命食べる姿もかわいいのですが、股を開いて座った姿勢で食べることも。仰向けで寝ることもあり、日常の中にかわいいシーンが満載で、たまらない愛らしさです。
飼育のうえでのメリットは、あまり広いスペースを必要としないこと。食事は専用のフードとうさぎ向けの牧草がメインで、用意が難しいことはありません。群れではなく単独で行動するため、1匹だけで飼うこともできます。
魅力だけに注目するとすぐに飼いたくなるかもしれませんが、どんなペットもお迎えする前に最後まで責任を持って飼うことができるか、よく考えて決めなくてはいけません。下で紹介する飼い方もふまえて、実際に見に行ったり飼っている人の話を聞いたりして慎重に検討してください。

寿命はどのくらい?

飼育下の平均的な寿命は5~7年といわれています。これより早く3~4歳で亡くなることもあれば、10歳近くまで長生きすることもあります。家族としてお迎えしたら、その子の寿命をまっとうできるよう大切に飼いましょう。

食事はなにをあげればいい?

  リチャードソンジリス

リチャードソンジリスは草食傾向が強い雑食です。主食はペレット(人工飼料)とイネ科の牧草。ジリスやプレーリードッグ用のフードと、うさぎ向けに販売されているチモシーや牧草ペレットをメインに与えます。野生ではイネ科の草をよく食べています。イネ科の草をたくさん食べることで、伸び続ける歯を削って長さを整える効果があります。豊富な繊維質はお腹の調子も整えてくれるので、健康のためにもイネ科の牧草(チモシー)は食べ放題にしてたくさん食べてもらいましょう。
野菜や果物はおやつになります。野菜はキャベツやコマツナ、ニンジンなど。果物はリンゴやみかんなどが食べられます。野生では草についた虫をそのまま食べることがあり、ミルワームやコオロギを与えると食べる子もいます。
リスということで、ヒマワリの種やクルミなどをあげたくなるかもしれません。実際喜んで食べますが、運動量の少ない飼育下でカロリーの高い食べ物を与えていると肥満や病気につながります。与えることは控えましょう。塩分や糖分、油分が多い加工食品は絶対に与えないでください。

飼育に必要なものは?

リチャードソンジリスのおうちとして、ケージや水槽を用意します。通気性が良いのはケージですが、かじり癖があると歯が歪んでしまうことがあるため、水槽の方が良いケースもあります。いずれにしても、活発に動きますし立ち上がることもあるので、できる範囲で大きめのものを用意しましょう。目安として幅60~90㎝、奥行き45~60㎝、高さ45~60㎝程度は必要です。ケージであればうさぎ用のケージが使えます。
おうちを決めたら、その中に寝床となる隠れ家、給水器、ペレットや牧草の容器、トイレを設置します。これらもうさぎ用として販売されているものが使えます。また床材としてウッドチップや牧草などを敷いておきましょう。さらに運動のための回し車を設置します。かじって遊ぶおもちゃも入れてあげましょう。冬は冬眠しないよう暖かくする必要があるため、小動物用のペットヒーターを入れます。

適切な飼育環境は?

リチャードソンジリスの適温は18~25度といわれています。年間を通して温度管理が必要となるので、エアコンのある部屋で飼います。
昼行性で、野生では日中巣穴から出て日光浴をします。適度に日当たりがある環境で飼いましょう。ケージの置き場所とケージから出て散歩をするスペースがあれば、それほど広い部屋でなくても飼うことができます。ただ運動不足から肥満になりやすいので、走り回るスペースが少なければ、散歩の時間を長くする、ケージに回し車やトンネルのようなおもちゃを設置するなど、工夫してあげましょう。また、何でもかじってしまうので、部屋を散歩させる際は、かじられたくないものは片付け、コード類はコードカバーなどでガードをしておきましょう。

基本的なお世話は?

毎日のお世話として、食事、水換え、トイレ掃除、室内の散歩があります。食事は決まった量のペレットを容器に入れて、牧草をきらすことがないように補充します。おやつは飼い主とふれあう時間にあげると慣れやすくなるでしょう。水も1日に1度は交換して新鮮なお水が飲めるようにしましょう。トイレも毎日掃除します。運動不足解消のためにも、なるべく毎日ケージや水槽から出して室内を散歩させます。ケージや水槽は汚れ具合を見ながら週に1~2回掃除をします。

飼う上で大変なことは?

リチャードソンジリス

一般的に警戒心が強く、飼い主に慣れるのに時間がかかるといわれています。慣れるまでは噛みつかれることもあり、根気強く少しずつ慣れてもらうことになります。ただ個体差も大きく、すぐに懐いたというケースも。そのようなケースをいくつか見ていると安心するかもしれませんが、これからお迎えする子がすぐに慣れるタイプかどうかはわかりません。その子の性格を見極めながら距離をつめていく必要があります。警戒して大きな声で鳴くこともあるため、飼い始めは鳴き声が気になることも。1週間程度で慣れて落ち着くことが多いようです。
また、すべての小動物に当てはまることですが、飼育のポイントは温度管理です。夏場は熱中症の危険があるため、エアコンを使って1日中室温を調整する必要があります。冬眠をすると死につながることもあるため、冬は冬眠状態にならないよう、暖かく保つことになります。急激な温度変化でも体調を崩すことがあるので、季節の変わり目には室温が急変することがないよう調整してください。年間を通して月々の光熱費が上がるということも頭に入れておきましょう。
また、リチャードソンジリスのような小動物は健診や診察を受けられる動物病院が限られています。お迎えする前に診てもらえる動物病院を探しておきましょう。小動物は体の不調を隠す習性があるため、病気をしていても気づきにくいことも。発情で体重が減ることや行動が変わることもあります。毎日よく観察して、変化に気づけるようになりましょう。

出会える場所は?

小動物を販売するペットショップや里親になります。1年の中で繁殖する時期が限られているので、その年に生まれて離乳した個体が迎えられる時期は限られています。ペットショップに行く際は、あらかじめ販売しているかどうか確認してから足を運びましょう。

まとめ

リチャードソンジリス

リチャードソンジリスの特徴や飼い方を説明しました。リチャードソンジリスは飼育の歴史が浅いため、飼育方法が確立されていない部分もあります。飼う前にできるだけ情報を集めることはもちろん、お迎えしてからも常に適切な環境、食事を考えながら付き合っていきましょう。大切な家族としてお迎えすれば、そのかわいい姿や仕草でたくさんの癒しを与えてくれるでしょう。

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