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【油断大敵】 ワンちゃんの外耳炎に関する9のこと

予防啓発

【油断大敵】 ワンちゃんの外耳炎に関する9のこと

ヒトの4倍も遠くの音が聞こえたり、表情の代わりをする役目もあるワンちゃんの耳には、「外耳炎」という大敵がいます。今回は、ワンちゃんの耳の特徴と外耳炎についてご案内します!

1.実は聴覚もすごい

優れた嗅覚が注目されがちなワンちゃんですが、実は、聴覚もすごいのです。距離で言えば、ヒトの4倍も離れた場所の音が聞こえるのだとか。また、ドの音と8分の1音だけズレた音程を聞き分けること ができたという実験結果もあります。どおりで玄関を開ける前に気付かれてしまうわけですね。

2.表情としての機能もある?

いたずらをしたあと急に耳をシュンと伏せる、こんな光景を見たことありますよね。甘える時だけでなく、しょんぼりしている時や緊張している時などにも、さまざまな角度で耳を伏せる仕草が見られます。言葉を話せないワンちゃんは、耳も使って感情表現をしているのです。

3.15%のワンちゃんが外耳炎に

そんな重要な器官である耳ですが、もちろん病気になります。中でも、特に多いのは外耳炎(外耳道炎)。実に15%のワンちゃんが、この外耳炎にかかっています。

4.そもそも、耳の通気がとても悪い

ワンちゃんの外耳道(外界から鼓膜までの耳道)は、L字型をしていることから、ヒトとは違って湿気がこもりやすく、耳垢がたまりやすい構造になっています。こうした耳の中の環境は、カビ(マラセチア菌)や細菌の繁殖にもってこいというわけです。

5.どんな子がなりやすいの?

垂れ耳で耳の中に毛が多い犬種(シー・ズー、ゴールデン・レトリーバーなど)や、先天的に耳道が狭い品種(シャーペイ、パグなど)、アポクリン腺の分布が多い品種(アメリカン・コッカー・スパニエル、フレンチ・ブルドッグなど)は要注意です。

6.外耳炎ってどんな病気?

外耳道に炎症が起こった状態を「外耳炎」と呼びます。程度にもよりますが、耳道の赤みや痒み、強い臭いなどが見られ、激しい痛みをともなう場合もあります。原因はさまざまですが、アトピーやアレルギーがある子などでは、よりかかりやすく、治りにくくなります。また、治療が遅れると中耳炎や内耳炎に進行することも珍しくありません。

7.セルフチェックを

触ると痛がる、耳の周りが赤い、強く臭う、しきりに頭を振る、痒がる(後ろ足で掻いたり、床にこすりつけたりする)などの症状が見られたら、動物病院へGO! ちなみに、痛みがなくても耳を触られることを嫌がる子もいますので、子犬の頃から触られることに慣れさせておくのがコツです。

8.綿棒を使うべからず

外耳炎は予防ができます。そのヒミツは、定期的な耳のケア。しかし、知識がないままケアを行うと、かえって悪化させてしまうこともあります。例えば、黒い耳垢が見えていると、つい綿棒で取ってあげたくなりますが、綿棒を使う べきではありません。耳道を傷つけてしまうだけでなく、汚れを奥に押し込む結果になるからです。専用のイヤークリーナーを用いて、コットンで優しく拭いてあげるなどの方法がありますが、動物病院やトリミングサロンで正しいケア方法を教えてもらうのがおすすめです。

9.早期発見と予防がポイント

外耳炎の治療は、耳洗浄や点耳薬を用いることが多いですが、悪化すると手術が必要になるケースもあります。また外耳炎の背景にアトピーや食物アレルギーが存在する場合もあり、耳の治療だけでは治らないこともしばしば。こうした事態にならないためにも、正しい方法で日常ケアを行い、異常が起きたら早く気付けるように心掛けたいですね。