by 編集部・中野 2021.11.22
トリミングサロン帰りのあのふわふわな仕上がりを、お家でも再現できたらうれしいですよね。でもあのふわふわレベルは、サロンのようにプロの腕と設備があってこそで、お家では難しいとあきらめている飼い主さまも多いのでは? ちょっとしたコツで、お家での仕上がりがグッと変わります!お家でのお手入れ方法やコツをプロが解説します。トイプー飼い主さま必見です!
みんなのお悩みを解決!
「お家でのシャンプーだとサロンのようにフワフワに仕上がらない」そんなお悩みをトリマーが解決します!
今回教えてくれるのは、アニコムトリマーの大内さんです。
シャンプー編のモデル犬は向かって左のわたげくん(1歳)です。
お家シャンプーのコツは?
お家シャンプーのコツをご紹介します。
コツ①シャンプー前のブラッシングがとにかく大事!
シャンプー前に、“もつれ”がないように全身をブラッシングします。足先から毛をめくり、毛先から少しずつブラッシングするのがポイントです。決して力はいれずに、優しく身体に沿うようなイメージでブラシングします。
■“もつれ”発見! ほぐし方は?
ほぐすときのポイントは、同じ方向だけにブラッシングするのではなく、放射線状にブラッシングすること。痛くないように毛先の方から少しずつ、徐々に根元にブラシをいれるようにします。もちろん、力はいれません。
写真のように二人体制でできればよいのですが、そうはいかない場合は、ゴロンをさせてブラッシングするのがおすすめです。
普段からゴロンの体制ができるように慣らしておいてあげるといいですね。
コツ②まずは下洗い
“もつれ”が取れ、全身のブラッシングが終わったらいざシャンプーです。
お顔が濡れるのを嫌がる子が多いので、まずはお尻からシャワーをかけてあげます。肛門腺絞りもするならこのタイミングでしましょう。お湯の温度の目安は、 37~38 度くらいが適温です。
■肛門腺絞りのポイント
指の方角は8時と4時で、肛門から押し出すように絞ります。
【関連リンク】
犬の肛門腺のお手入れ、絞り方|みんなのどうぶつ病気大百科
全身をしっかり濡らしたら、シャンプーです。
シャンプー液は5~10倍(※お使いのシャンプーの使用法をご確認ください)に薄めます。洗面器や泡立てネットを使用して、泡を作ります。
1回目の下洗いは泡を全身につける程度で大丈夫です。
■ポイント!
泡立てずにシャンプーを地肌につけてしまうと、全身に行き渡りにくく、きちんと洗えていない部分がでてしまいます。全身をくまなく洗うためにも、シャンプー液を泡立てることはとても大事なポイントです。
全身に泡が行き届いたら、流します。1回目は5割程度目安で完全に流しきらなくても大丈夫です。
コツ③2回目は丁寧に、泡でなでるように洗います
2回目も泡で全身をなでるイメージです。足先は念入りに洗ってあげましょう。
そして、お耳の内側も忘れずに洗いましょう!脂っぽくなりがちな場所なので、めくってなでるように洗いましょう。耳の穴は避けるようにしますが、多少泡が入ってしまってもブルブルすればでてくるので大丈夫です。
但し、外耳炎の子や、シニアの子はブルブルする力が弱いので注意が必要です。わが子の状態に合わせて、無理はしないようにしましょう。
全身洗えたら、流し残しがないようしっかりすすぎます。
続いて、リンスです。リンスもシャンプー同様、洗面器を利用して5倍程(※お使いのリンスの使用法をご確認ください)に薄めます。リンスのポイントは、足先や、脇の下など毛玉ができやすいところを入念に!
ただ全身にかけるだけだと、すぐにリンス液を使いきってしまうので、洗面器を利用するのがおすすめです。愛犬にリンスをかけたとき、うまくかからなかった分が洗面器に流れる位置に洗面器を置くと無駄なくリンスが使えます。
最後に、しっかりシャワーで流したら、いよいよタオルドライです。
タオルドライのコツは?
愛犬自身がブルブルっと水気を飛ばしてくれたらタオルドライです。タオルドライはある程度ゴシゴシと勢いよくして大丈夫なので、ここでできる限り乾かします。
ドライヤーのコツは?
ドライヤーは愛犬から20~30㎝ほど離して、スリッカーブラシでとかしながら乾かします。根元を伸ばしながら乾かします。
おうちでドライヤーを持ちながらブラシもひとりでは難しい…!そんな方はエプロンを利用してみてはいかがでしょうか。愛犬との距離が近くなりすぎないように、気をつけながら試してみてくださいね。
ドライヤーで根元からブラシでとかしながらしっかり乾かすと、ふわふわに仕上がります。
お耳の内側もしっかり乾かして、ブラシでとかします。
お顔周りは、弱風でやさしく丁寧に!眼に直接風が当たらないよう、風向きに気をつけましょう。コームを使用するのがおすすめです。
愛犬の様子をみながら、お手入れの合間にはおやつやなでなでタイムを作ってあげてください。お手入れ嫌いにならないように、工夫してあげてくださいね。
毎日のブラッシングのコツは以下記事をご覧ください。
▶【トイ・プードルのお手入れ】プロ直伝!サロン帰りのふわふわレベルをお家で再現!|ブラッシング編
ふわふわな仕上がり!
仕上がりがこちら! とってもきれいに、ふわふわに仕上がりました。触り心地も抜群です。ブラッシングもシャンプーもちょっとしたコツで仕上がりがグンと変わりました。
さいごに
トイプーはトリミングが必要な犬種なので、毎月サロンでシャンプーしている子がほとんどだと思います。でも、めいっぱい遊んで汚れてしまった後や、次のサロンまで日にちが空いてしまうときには、ぜひ今回ご紹介したコツやポイントに注意しながらシャンプーをしてあげてくださいね。