2020.02.05
種類の異なる動物が一緒に暮らす生活って、どんな感じだろう…?そんな疑問から生まれた連載企画、“異種多頭飼育日記”!
記念すべきvol.1ということで、ドキドキしながら、異種多頭飼育をしているという方のご自宅へ向かいました。
歓迎の『コケコッコー!!』『ワンッ!ワンッ!』
玄関の扉をあけると、すぐにふたりの鳴き声が聞こえてきました。
迎えてくれたのは、チャボの源太くん(6歳・男の子)とミニチュア・ダックスフンドのまろちゃん(4歳・男の子)。
▲源太くん(6歳)
▲まろちゃん(4歳)
ふたりの生活について詳しく知りたい!さっそく飼い主の黒澤さんにお話しを聞くことに。
―いきなりですが、なぜ犬とチャボが一緒に暮らすことになったのですか?
元々、家族全員、動物が大好きなんです。
鳥も、犬も、猫も、亀も、ドジョウもカニも…さまざまな種類の生き物と暮らしていました。一時は動物園のようになっていた時期もあるくらいです。
数年前に一緒に暮らしていたウコッケイが亡くなったあと、ふと通りかかったペットショップで源太と出会ったのです。
―それから2年後に、まろちゃんをお迎えしたんですか?
当時、子どもが『ワンちゃんが欲しい~!』と聞かなくて(笑)。すでに源太が家にいたので、ダメもとでペットショップの人に聞いてみました。「うち、チャボがいるんですけど…犬と一緒に暮らせます?」って。そしたら、「案外大丈夫ですよ~」と言っていただいて。それで、まろをお迎えすることを決めました。
▲お家にきたばかりの源太くん(左)とまろちゃん
少しずつ、少しずつ。それが仲良くさせるコツ
―初めてふたりが出会ったときは、どんな雰囲気でしたか?
最初は別々の部屋にしていたのですが、源太はなにかに勘付いていたのか、ギャーギャー騒いでいました。まろの方は…あまり気にしていなかったかもしれません。
少しずつふたりを会わせるようにして、お互いが本気で噛んだり、ケガをさせたりということがないことを確認してから自由にさせるようにしました。
―ふたりは仲良しですか?
仲良しですね!寒くなると、一緒にストーブの前でぬくぬくと温まっています。ただ、源太の方が寒がりなのか、ストーブの前を陣取るのは源太のことのほうが多いです。まろも、場所をちょっと譲っています(笑)。
―一緒に暮らしていて、困ることはありますか?
最初は、お互いのごはんをつっついてしまうことがありました。ただ、味がおいしくないと気付いたのか最近はあまりしません。
2人の間にある、絶妙な距離感。これがいい。
―最後に、異種多頭飼育の魅力を教えてください。
種類が違うからこその、面白さですかね。注意しないといけないことも、もちろんありますが、種類の違うふたりが仲良くしたり、いたずらしたり、そんな様子を見るのが楽しいです。近すぎず、遠すぎず、そんな距離感を不思議とふたりが自ずととりながら毎日一緒に暮らせることが、わたしたち家族にとっての一番の幸せです。
―いろいろとお話を聞かせてくださって、ありがとうございました!
編集部からのひとこと
チャボと犬という異色の組み合わせに、初めはすごく驚きました。チャボが犬をつっついたりしないのか…?犬がチャボを追い回さないのか…?という不安もよそに、源太くんとまろちゃんは、ふたりでいるのが当たり前のように、同じ空間で過ごしていました。『チャボ×犬』…この異種多頭飼育が平和なのは、ご家族が本当に動物好きだからです。家族からの愛情をたっぷりもらい、のびのびと暮らしているからこそ種類が違ってもお互いに優しくなれる。その証拠に、わたしたち取材班にも心をとっても開いてくれる穏やかでかわいいふたりでした。
取材を受けてくださった黒澤さん、そして源太くんとまろちゃん。本当にありがとうございました!
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