2025.07.03

夏本番の暑さが続く今年の日本列島。年々暑さが増しているように感じられる中、どうぶつさんと暮らす飼い主さんたちは、わが子のためにどういった対策をしているのでしょうか。
今回3,347名の飼い主さんたちが、暑さ対策についてのアンケート調査※にご協力くださいましたので、その結果をご紹介します!
※調査対象:アニコム損保のペット保険ご契約者向けアンケートサイト『ani voice』 で2025年5月16日~5月30日にアニコム損保のペット保険引受対象どうぶつ15種の飼い主様に対してアンケートを実施。総回答数:3,347人。犬・猫・その他のどうぶつの多種飼育を含む。どうぶつ種ごとの集計においては、多種飼育の場合は各どうぶつそれぞれ1カウントして集計。
暑さによる不安は、やはり「熱中症」
まずは暑さ対策の背景として「暑さがどうぶつに与える影響で不安に思っていること」をお伺いしました。
結果は、1位はやはり「熱中症(91%)」。次に「水分不足(67%)」「食欲低下(45%)」でした。

犬・猫・うさぎ・鳥のどうぶつ種別で見ると、1位はいずれも「熱中症」である点は共通していますが、不安に感じるポイントには違いが見られました。
散歩の機会が多い犬では「熱されたアスファルトなどによる火傷」、猫では「水分不足」、うさぎでは「食欲低下」が多く、飼い主さんが不安に思うポイントは、どうぶつさんの生態によって異なることがわかりました。
『熱中症週間予報』を活用しよう!
アニコムの公式SNSでは、犬・猫の『熱中症週間予報』を配信しています。日ごとの予報と合わせて、警戒ポイントなどもお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
Instagram @anicom8256
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自宅での対策は「エアコン」「水」「温湿度管理」が多数
「自宅での暑さ対策」で何をしているかという質問には、一緒に過ごす際には97%、留守番時には93%の飼い主さんが「エアコンを使用している」と回答しました。温度・湿度を適切に管理できるエアコンの使用は、最も効果的な暑さ対策のひとつとされており、積極的な活用をおすすめします。

エアコンを使用する際の注意点!
エアコンは、設置場所や外気温などによって、設定した温度まで室温が下がらないことがあります。たとえば設定温度を25℃にしていても、外気温が40℃を超えるような酷暑では、エアコンが全力で稼動しても室温が30℃程度までしか下がらず熱中症を引きおこすおそれがあります。温度計を設置して、実際の室温がそれぞれのどうぶつさんに適した温度になっているかを確認するようにしましょう!
扇風機やサーキュレーターのみはNG!
お部屋で涼むのに扇風機を使っている飼い主さんも多いかと思いますが、扇風機のみでは室温を下げるのには不十分な場合もあります。お部屋の空気を循環させるサーキュレーターも同様です。
実際に、アニコムグループにも「どうぶつホットライン」などを通じて、「扇風機を使っていれば大丈夫だと思っていたのに熱中症になってしまった…」というご相談をいただくことがあります。
エアコンとのあわせ使いは効果的ですが、扇風機やサーキュレーターのみに頼らないようにしましょう!
水を飲まない子にはどうしたらいい?
猫の飼い主さんは水分不足を心配されている方が多く、「複数の場所に飲み水を置いている」という回答が他のどうぶつさんよりも多くありました。
水だけではなかなか飲んでくれない場合には、水分を含むおやつやごはんを取り入れることで、水分を補いましょう。ピューレ状のおやつであれば、そのまま与えるだけでなく、いつものごはんに混ぜることもできるので、好き嫌いが多い犬・猫にもおすすめです。暑さ対策には体力づくりも大切です。そのためには、栄養価にも配慮したものを選びたいですね。

※アニコムグループの(株)シムネットのECサイト「みんなの健康専門店」へ移動します。
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犬の散歩時間 夏は半数以上が18時以降!
犬の飼い主さんに「外出する際に最も多く実施している対策」を聞いたところ、8割以上の飼い主さんが「涼しい時間帯を選んで外出する」ことを心がけていました。
夏場と冬場の散歩に行く時間を比較すると、夏場は「夜(18時以降)」が半数以上と最多で、「早朝(4~6時頃)」も冬場の3倍以上に増加しています!


アスファルトの温度が高いと、愛犬が肉球をやけどしてしまうおそれがあります。
エアコンの室温管理と同様に、アスファルトの温度も実際に確認することが大切です。真夏は日没後もしばらく熱を持っているので、気温が下がっても路面は高温のままということも。お散歩の前には、手のひらで地面を触って熱さをチェックすることをおすすめします!
暑さからわが子を守ろう!
毎年、暑さが原因で命を落としてしまうどうぶつさんがいます。暑さは、きちんと対策をすれば防ぐことができますが、どうぶつさん自身は対策することができません。飼い主さんが愛情と責任をもって、わが子を守りましょう!