猫ちゃんにキャリーが必要なわけ

2017.10.16

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「先生、今日も捕まりませんでした。キャリーバッグを出した途端、押し入れに隠れて出てこなくなっちゃって」と、診察の予約時間に現れたのは飼い主さんだけ…。


猫の診察の場合、珍しくない光景です。アニコムのアンケートでも、なんと8割の猫は「動物病院が苦手」で、4割の方が「通院時にキャリーに入れるのが大変」と答えています。


室内飼育の多くの猫は犬と違って日常的に散歩などの外出をしないため、外出するのは病院だけという子が多いのでしょうが、「キャリー」=「病院」=「嫌なことをされる苦手な場所」となっていないでしょうか?


解決策のひとつとして考えられるのは、キャリーに慣れさせることです。お気に入りのタオルやクッションがある場合、キャリーの中に入れて常にリビングなどに出しておき、日常のベッドとして使います。


また、ご飯やおやつ、お気に入りのおもちゃなどで誘導し、日頃から入る練習をしておくといいでしょう。キャリーの中を「落ち着ける・安心できる場所」にしておきましょう。


移動中もポイントです。猫が鳴くからと、キャリーの中から外を見せると、ますます不安が大きくなります。大きい布や巾着などですっぽり覆うといいでしょう。移動に慣れることは、通院時のみでなく、旅行や災害時などにも有用です。


さらに、病院を選ぶ際には猫の気持ちに配慮した施設かどうかも重要です。猫専用の待合スペースがある、入院室が犬と猫で分かれている、などがポイントのひとつとなります。


病院でリラックスしていられれば病気の診断や治療がスムーズになります。猫だけでなく、飼い主や獣医師ら病院スタッフのストレスも減り、みんなにとってハッピーです。愛猫のためにも日頃から小さな工夫を考えてみてください。

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