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氷河期を生き延びた「生きた化石」

上野動物園に待望の赤ちゃんパンダが誕生!

2017年6月12日、恩賜上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」「リーリー」に待望の赤ちゃんパンダが誕生しました。ニュースなどで赤ちゃんパンダの元気な鳴き声を聞いた方も、多いのではないでしょうか。

赤ちゃんパンダが元気に育ってくれるよう願いを込めて、今回はジャイアントパンダをご紹介したいと思います。

自然繁殖が難しいパンダ

パンダの繁殖実績で高い評価を得ている国内の動物園といえば、アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)です。2016年9月18日には、同園では15頭目となる赤ちゃんパンダ「結浜(ユイヒン)」が誕生しています。

結浜のお母さんパンダは「良浜(ラウヒン)」(16歳)、お父さんパンダは「永明(エイメイ)」(24歳)で、このカップルから誕生した赤ちゃんは結浜で8頭目となります。人間にたとえれば63歳という年齢の永明は、これまでに11頭もの子どもを自然繁殖で作ってきました。

パンダ同士の相性は難しく、本場の中国では人工授精による繁殖が多いといわれています。パンダの繁殖期は3月から5月までの間で数日しかない上に、雄が雌に嫌われたら交尾ができません。永明は雌の繁殖期に合わせることができる優しい性格なので、自然繁殖の成功率が高いようです。

そんな永明はかなりのグルメらしく、気に入った竹しか食べないとか。たとえば、都会の竹は車の排ガスがついているのが不満なのか、食べません。そこで、わざわざ岸和田(大阪府)の山中や丹波篠山(兵庫県)から取り寄せているそうです。

草食は生き延びるための進化

パンダの主食は竹ですが、じつはもともと肉食なので、腸が短く草食には向いていません。一般的に肉食動物の腸の長さは体長の約4倍、草食動物は約10倍と言われていますが、パンダは約5倍。消化効率が悪いので、十分な栄養分を摂取するために1日の中で10時間以上は竹を食べ続け「量」で補っています。

草食に向いていないのに、なぜパンダは竹を食べるのでしょう? それは、パンダの進化の歴史に関わっています。

発見された多くの化石から推測するとパンダが地球上に誕生したのは約300万年前で、今のパンダは生きた化石とも言われています。

300万年前というと、地球は氷河期で、多くの動物が食べ物に困っていました。パンダも例外ではありません。このとき、寒くても枯れることのない竹が身近にあり、生き延びるために竹を主食とする身体に進化したと言われているのです。

パンダが竹を食べる姿は見ていてほのぼのしますが、進化した結果なんですね。

そんな歴史に思いをはせながら、赤ちゃんパンダに会いにいってみてはいかがでしょうか。

【ジャイアントパンダ】
Ailuropoda melanoleuca 食肉目クマ科ジャイアントパンダ属
現在では中華人民共和国の四川省・陝西省などごく限られた地域に残存する。
他のクマ科と異なり冬眠はしない。野生のパンダは家族を形成せず、単独で行動している。