どうぶつにとってキシリトールガムは危険?

2017.05.30

キシリトールのガムは、低カロリーで虫歯菌(ミュータンス菌)のエサになりにくいことから、“歯の健康維持に役立つ商品”として特定保健用食品に認可されています。


直接与えることはなくても、不注意によりどうぶつさん(ワンちゃん、ネコちゃん、鳥さん、うさぎさん、フェレットさん)が食べてしまうと危険な食品といわれています。


もし、誤って食べてしまうとどのようなことが起こるのでしょうか。


キシリトールの中毒成分は?

キシリトールが中毒成分となり、嘔吐・低血糖等の症状があらわれます。


どのくらい食べると危険?

キシリトールの中毒量は体重1kgあたり0.1g。たとえば5kgの犬の場合、ガム1粒程度です。


※ガム1粒のキシリトール含有量は0.5~1.5gです。


どのような作用機序?

通常の食事をとった場合、インスリン(※)分泌は下記のように作用します。


※インスリン…血液中の糖を臓器等に取り込み、血糖値を下げる働きをするホルモン

通常のインスリン分泌

キシリトールを食べてしまった場合、体の中では以下のような作用が起こります。


  1. 甘味料として使用されるキシリトールは、消化管から急速に吸収され、その結果、膵臓からインスリンが過剰に分泌されます。過剰なインスリンは、必要以上に肝臓や筋肉に糖を取り込むため、低血糖の症状が起こります。

  2. キシリトールにより肝機能の低下や幹細胞の壊死が引き起こされます。

※詳細な機序はまだ明らかになっていません


◆主な症状は?

脳や肝臓にあらわれます。

  • 脳・・・・インスリン過剰により低血糖となり嘔吐・発作が誘発されます。
  • 肝臓・・・肝細胞の壊死による肝不全のため、低血糖を悪化させ多臓器が機能不全になることや血液凝固による内出血が報告されています。

上記症状が悪化した場合、死に至る可能性があります。


私たち人間の身体では、キシリトールの代謝時にインスリンは分泌されません。しかし、どうぶつさんにとっては、少量で中毒症状があらわれやすい危険な食品です。ちょっとした不注意によってどうぶつさんが辛い目に合わないよう気を配りたいですね。


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