カカオはどうぶつにはNG?
2017.05.18
チョコレートやココアの原料となるカカオは、どうぶつさん(ワンちゃん、ネコちゃん、鳥さん、うさぎさん、フェレットさん)にあげることはNGで、他のどうぶつでも同様の症状が出る可能性があります。
人にとっては、集中力を高める効果や抗酸化作用があると言われており、特にチョコレートはとても身近な食品です。もし、誤って食べてしまうとどのようなことが起こるのでしょうか。
カカオの中毒成分は?
カカオに含まれるテオブロミンが中毒成分となり、嘔吐や頻脈などの症状があらわれます。
どのくらい食べると危険?
テオブロミンの致死量は体重1kgあたり100mg。たとえば5kgの犬の場合、ダークチョコレート100g(板チョコ2枚程度)です。※チョコレートの種類によりテオブロミンの含有量は異なります。
どのような作用機序?
カカオを食べてしまった場合、体の中では以下のような作用が起こります。
- 神経の活動を抑制するアデノシン受容体に結合し、興奮を抑える機能を阻害します。
- 細胞内で情報を伝達する物質(cAMP)の増加を抑える酵素(PDE)の働きが阻害され、cAMPが過剰になります。
特にワンちゃんの場合は、テオブロミンの体内での分解が遅いため、体内に停滞しさまざまな臓器に影響します。
主な症状は?
脳や心臓、気管支にあらわれます。
- 脳・・・・神経がつねに興奮状態になり、嘔吐・発作を誘発します
- 心臓・・・心筋の収縮力を高め、頻脈・不整脈になります
- 気管支・・気管支の筋肉が弛緩し、呼吸困難になります
上記を併発した場合、死に至る可能性があります。
おわりに
人にとっては有益な食べものもどうぶつさんにはNGなことも。ぬすみぐいしたりしないようにおうちでも気を付けてくださいね。
kiyokongさん
30年くらい前、まだ子供のころはそんな情報なくて、普通にチョコ入りパンとかあげてた。猫も普通に食べてたし。今にしてみたらゾッとします。何ごともなくて、ホントよかった・・・