ペットの「眠り」について

2017.04.10

ADVERTISEMENT

犬や猫と暮らしていると、「寝ている時間が長いな」と感じることがないでしょうか。特に猫は「寝子」が語源だといわれているほどで、一日のうち14~20時間、子猫や老猫ではそれ以上を寝て過ごすのも普通です。犬でも個体差はありますが、一日の半分以上を睡眠時間が占め、子犬や老犬では18~20時間は寝ています。


一般的に動物の睡眠と食生活には関係があり、肉食動物は睡眠が長く、草食動物は短いといわれています。犬や猫はもともと狩りをしていたので、動く必要のないときはできるだけエネルギーを温存する習性があるのです。


犬や猫も夢をみる?

さて、ヒトは睡眠中にレム睡眠とノンレム睡眠を約90分の周期で繰り返しているとされています。レム睡眠は細かい眼球運動を伴う浅い眠りのことですが、この間に夢を見ているというのが通説です。


逆にノンレム睡眠は深い眠りで脳を休めています。犬や猫でもこのサイクルがあるようですが、もっと短い周期でくりかえされているといわれています。また、睡眠は短く、約8割が浅い睡眠なので、飼い主の動きやちょっとした物音ですぐに目をさまします。これは野生時代のなごりなのでしょう、周囲の異常にすぐに反応できるよう浅い眠りが主なのです。


寝ている間に手足や鼻がビクリと動いたり、飛び起きて鳴いたりすることがありますが、そのようなときには彼らも夢をみているといわれています。


ところで、夢を「見る」とはよく言ったものです。ヒトは主に視覚から情報を得るので、夢も大部分は「見る」に関係しています。では嗅覚が発達した動物たちはどうでしょう。もしかしたら、夢を「嗅ぐ」のが正しいのかもしれませんよ。

ADVERTISEMENT
コメント0