自分ちの子、何型か知ってます? ~犬猫の血液型~

2018.05.21

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犬や猫にも「血液型」があることをご存じでしょうか。人間の場合と同様、血液型は輸血の際に重要となります。


犬の血液型は赤血球にある抗原の種類による「DEA抗原式」と呼ばれる分類がよく用いられます。「DEA1・1」「DEA3」「DEA13」など13種類以上あるといわれ、1匹で複数の型を持っています。


初回の輸血の際は、血液型が一致していなくてもあまり問題になりませんが、2回目以降に拒否反応を起こすことがあります。


特に重要なのが「1・1」の型です。「1・1」を持っていない犬に、「1・1」のある犬の血液を輸血すると抗体が作られ、再度「1・1」を持っている犬からの輸血で重篤な事態を招きます。


一方、猫の血液型の分類方法は「AB方式」でA型、B型、AB型の3種類です。日本にいる猫の多くA型で3B型は少数、AB型は非常にまれだといわれています。A型とB型は輸血の際の相性が悪く、初回の輸血でも急性溶血反応(血液不適合)を起こし、命の危険を伴うので注意が必要です。


人と違い動物の場合は血液バンクなどの仕組みがほとんどありません。輸血の際にはドナー犬(提供側)とレシピエント犬(受容側)の血液を混ぜ、肉眼で適合を判定する血液適合試験を実施しますが、緊急時には、適合する血液が見つからない可能性もあります。


いざというときのため、あらかじめおペットの血液型を調べておくと安全な輸血を受けるのに役立つほか、輸血が必要な犬や猫へ提供ができるかもしれません。

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