ペットと会話ができる!?

2018.03.12

「この子は言葉の意味が分かるのよ、先生!」


診察室で、飼い主さんがこう教えてくれることがよくあります。犬や猫と暮らしたことがあれば、「私の言葉を理解している」と思うことがありますよね。


診察室では、飼い主さんから犬や猫の「言葉の理解」にまつわる話をよく聞きます。犬に「お留守番ね」と語りかけると自らケージに入ったり、「散歩だよ」と言うと尻尾を振って玄関で待っていたり。言葉を理解していると思えるような行動が、たくさん確認されています。


しかし、犬や猫は、飼い主さんの言葉の意味を理解しているわけではないようです。犬も猫も、音の種類を聞き分けることにより、人間の言葉に反応しています。残念ながら、飼い主さんの言葉の意味は理解していないのです。


そのため、犬のしつけのための訓練は、日本語ではなく英語を利用することが多くなっています。音が多い日本語の「OSUWARI(お座り)」より、英語の「SIT(シット=座る)」の方が、犬も聞き分けやすいと考えられているからです。


もし、将来犬や猫と言葉が交わせる機械が開発されたら、動物と人との関わりは大きく変わります。診断や治療が飛躍的に向上し、犬や猫の病気を早く治すこともできます。


診療の向上だけではなく、人が犬や猫の言葉を理解すれば、お互いがより楽しい生活を送ることができるのではないでしょうか。


まさかと思うかもしれませんが、わが家の17歳の猫は、おなかがすくと「ニャー」ではなく「ゴハーン」と鳴いて、私を朝早く起こします。言葉を話せない動物とのコミュニケーションは、難しいけれどとても面白い。そう思っています。


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