大切な君と一緒に避難するために。~動物愛護週間 啓発活動レポ~

2024.12.20

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アニコムには、有志社員による「PAW(Project Animal Welfare)」というプロジェクトチームがあります。
「どうぶつを幸せにしたい!」「殺処分ゼロを目指したい!」という想いから、動物愛護や動物福祉にかかわる活動をしています。

その一環として、2013年から埼玉県保健医療部生活衛生課の職員や「彩の国動物愛護推進員」(埼玉県で動物愛護活動を行うボランティア)の方々と、JR浦和駅で動物愛護週間の啓発活動を行っています。

第11回となった今回のテーマは、「一緒なら安心。みんなで避難」。
皆さんは、災害時に大切な家族の一員であるペットと共に避難ができる準備はできていますでしょうか?

近年、被災者と一緒に避難するペットの受け入れが広がりつつあります。
本記事では、ペットと安心・安全に避難をするため、事前に備えておくべきことについて考えてみます。

9月20日(金)にイベントを開催!

活動当日の天気は晴れ。浦和駅前はたくさんの人が行きかっていました。埼玉県のマスコット、「コバトン」「さいたまっち」も去年に引き続きお手伝いに来てくれ、イベントをさらに盛り上げてくれました!


当日はアニコムが作成したノベルティを配布しました!今年はポストカードに加え、犬型ばんそうこう、メモ帳、防災手帳といったラインナップになっています。

ポストカードには、「災害発生時にペットと共に同行避難することの必要性」や、平時からの災害対策、埼玉県のペットに関する相談窓口一覧にアクセスできる二次元バーコードを掲載しました。

■ポストカード


■防災手帳

防災意識調査!アンケートを実施!

2019年と同様に、「避難の準備はしているか」について皆さんにお話をお伺いし、 5年前と現在で防災意識に変化があるかを比較しました。
ご協力いただいたみなさま、ありがとうございます!


質問:災害時の避難準備をしていますか?



アンケートの結果、2019年に比べ、2024年ではペットを飼育している方もそうでない方も、「防災準備をしている」と答えた割合が増加しました。
特に、ペットを飼育している方については、ペットと人の両方を準備していると答えた割合が47%から65%と15%も増加しています。
防災準備に対する意識は5年前と比べて高まっていて、ペット飼育者においても「人とペットが一緒に避難する」という認識が深まっているように感じます。

一方、ペットを飼っている方に、防災対策の内容を伺ったところ、「水やごはんは用意しているが、トイレなどその他備品は準備できていない。」など、準備していると答えた方についても、その程度にはばらつきがありました。
具体的にどのような備品が必要なのか、どこまで準備をしたら良いのか、悩んでいる方が多いのかもしれません。

なぜ同行避難が必要なのか?

東日本大震災時には多くのペットが一緒に避難できず、飼い主がペットと一緒に自宅に残ることで二次被害が発生したり、自宅に残してきたペットが野生化したりなど、社会問題となりました。現在では、過去の災害の教訓からペット受け入れ可の避難所を設置する自治体が増え、災害時に人とペットが一緒に避難をする「同行避難」が広がっています。

一方、避難先でのペット同士のトラブルや、飼い主の備えなど、課題も多くあります。慣れない避難先で、ペットがストレスなく過ごすことができるよう、日頃から防災に対する備えや知識を蓄えておきましょう。

もしものときに備えるべきこと

①ペット受け入れ可能な避難所を調べる
ペットと一緒に避難ができる施設は増加傾向にありますが、まだまだ限られています。災害時に速やかに避難ができるよう、予め場所を把握しておきましょう。

②ペットのしつけ
「おいで」や「まて」のしつけや、他の人やペットに慣れさせておくことで、周囲の人だけではなくペット自身も落ちついて避難生活を送ることができます。また、避難所ではクレートで過ごす機会が多いため、普段からクレートでの移動や就寝などを経験させておくことも重要です。

③ペットの健康管理
感染症のまん延を防止するために日ごろからの予防措置が大切です。また、避難所によっては、ワクチンの接種証明書が必要な場合もあります。さらに、避難所での発情によるトラブルや、万一ペットが逃げてしまったときに、望まぬ妊娠を避けるためにも、事前に不妊・去勢手術を受けておくと安心です。

④ペット同行避難ガイドラインの確認
埼玉県のホームページでは、飼い主さんや市町村・避難所管理者向けの「ペット同行避難ガイドライン」を公開しています。
避難時の行動指針や、災害が起きる前に準備をしておくべきことが記載されているため、とても役立つ内容になっています。

⑤防災セット・手帳の準備

アニコムでは、もしものときに備えるため『防災セット』、『防災手帳』をご用意しています。
防災手帳は、わが子のプロフィールや健康状態を記しておくことができ、預け先への申し渡しや迷子捜索などがスムーズに進み安心です。
「わが子の防災用品の準備ができていない」、「何を準備すればよいかわからない」そんな飼い主さんにはアニコムグループが気合を入れて制作をした防災セットがオススメです!

大切な“家族”と一緒に避難をするために

人だけでなく、ペットも防災対策が求められている今、同行避難ができる避難所の確認や避難所で一緒に過ごすための備えが大切です。

また、ご自身で準備した防災対策をご家族やご近所さん、ペットを飼っている飼い主さん同士で、共有しあうのもとても大切だと思います。

この記事が、大切な家族と一緒に避難をするため、私たちが備えるべきことについて考えるきっかけになれば嬉しいです。

PAWでは、今後もより多くの方に動物愛護について関心を持っていただけるよう、様々な啓発活動を続けていきます。


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