ペットの介護事情! ペットと一緒に歳を重ねていく準備を【シニアペットライフ】

by 編集部・中野 2021.07.19

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ペットを飼うということは、手もかかれば、お金もかかります。それでも、私たちがペットと暮らすのは、大変なこと以上に、何事にも代えがたい幸せな気持ちや時間をもたらしてくれるからではないでしょうか。ペットも私たちと同じように歳をとりますし、高齢になるほど病気のリスクもあがります。人と同じように、介護が必要になる可能性もあるのです。本記事では、ペットの介護事情や、備えておきたいことなどをご紹介します! 今から、ペットと一緒に歳を重ねる準備を始めておきませんか?

ペットも人も高齢化する日本

日本は高齢化社会と呼ばれ、総務省の推計によれば、65歳以上の高齢者人口は3,617万人と総人口の28.7%を占め、約4人に1人の割合です(2020年9月時点)。

また、ペットも同様に寿命が伸びていて、アニコム損保の「家庭どうぶつ白書2019」によると犬の平均寿命は2008年が13.3歳だったところ、2017年には14.0歳に延びています。同様に、猫は、2008年の13.7歳から2017年には14.2歳に延びました。この9年ほどで犬は0.7歳、猫は0.5歳、つまり犬で8〜9ヶ月、猫は6ヶ月ほど延びたことになります。この数字を長いと感じるか短いと感じるかは人によると思いますが、平均寿命が14歳程度であることを考えると、短くはない数字であると思います。ペットも人も一緒に長生きできる時代になっています。

ペットも高齢になるほど病気のリスクもあがる

ボーダーコリー

愛するペットと過ごす時間が長くなるのは飼い主としてとてもうれしいこと。ペットが長生きできるようになった一方、人間同様ペットも高齢になるほどケガや病気にかかる確率は高くなります。ペットも年齢を重ねるにつれて、身体のさまざまな臓器や機能が弱まっていくことで、病気を引き起こします。「糖尿病」や「心臓病」、「慢性腎臓病」や「悪性腫瘍(ガン)」などが多くなります。その他にも、目が見えづらくなる、耳が聞こえづらくなる、足腰が弱るなどの症状もでてきやすくなります。また、「認知症」になることもあります。

病気の症状が出る前に、予防に努められるよう、規則正しい生活や、適切な食事・運動など日頃からできることを一緒に気を付けて過ごしましょう。

どうやって備える?

抱っこされる猫

歳はみんな平等にとるものです。人もどうぶつも同じように歳を重ねていきます。犬猫は人よりもはるかにはるかに速いスピードで歳をとっていきます。

そこで、備えておきたいポイントをいくつかご紹介します。

介護のこと

人もどうぶつも介護が必要になるときがくるかもしれません。病気と同じように、介護も予防することが大切です! 


■人の場合
人の場合、元気なうちに、介護のことを家族や信頼できる人と話しておくとよいでしょう。また、地域の自治体による「地域包括ケアシステム」などに参加するなど事前の下準備が大切です。
また、ペットを飼っている方なら必ずもしもに備えて、自身のペットを頼める信頼できる人やペットシッターの確保などもしておきたいところです。


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■ペットの場合
ペットの場合も同様で、元気なうちに、介護のことを家族や信頼できる人と話しておきましょう。自分で介護する準備はもちろん、自分自身に何かあった場合も想定して、ペットの介護をお願いできる人・シッターなどの確保も考えておきたいですね。


金銭面のこと

病気の治療をするにも、介護をするにも、お金がかかります。


診療費で言えば、アニコムの「家庭どうぶつ白書2019」によると、犬の年齢別の年間診療費(1 頭あたり)は、1歳では平均22,530円ですが、10歳では42,884円、12歳では76,338円に増加しています。貯蓄やペット保険で備えておきましょう。


ペットの介護費も同様で、思った以上に必要となる場合もあるので備えが大切です。ペットシッターなどに頼めばそれなりのお金がかかります。また、トイレの介護が必要になればオムツなどの費用もかかってきます。そのほか、寝具やサークル、ハーネスやカートといった介護用品の費用がかかることも。


いずれの場合も、体力的に少し大変になることは間違いないので、せめて金銭面は余裕が持てるように、備えておきたいですよね。

ペットの介護事情

おひざにいるジャックラッセルテリア

ペットの介護事情についていくつかご紹介します。

トイレの介護

犬猫ともに、トイレを失敗するようになったり、自力で排泄できなくなったりする可能性があります。足腰が衰えていることが原因の場合には身体を支えてあげて、排泄の補助をしてあげます。粗相が増えた場合や寝たきりの場合には、ペット用のおむつが必要になります。

食事の介護

犬猫ともに、今まで通りのフード・与え方という訳にはいかなくなります。かがみづらくなる可能性があるので、高さのある食器にするなどの工夫が必要です。また、消化機能も低下するため、フードの見直しも必要です。また、歯や噛む力が衰えてきたら、ドライフードもふやかしてあげるようにしましょう。

認知症ケア

犬猫も認知症になります。排泄の失敗が増えたり、攻撃的になったり、鳴き続けたりなどの行動を取ることが。他の病気の可能性もあるので、念のため動物病院で一度診てもらうとよいでしょう。

認知症の場合、特別なケアが必要になる訳ではないですが、飼い主にとって心身の負担が増えます。ただ、飼い主が疲れているのはわが子にとってもよくはありません。日中はペットシッターに預けるなど、周りに頼って少し休むことが大切です。上手にリフレッシュをして、変わらず明るく接してあげるようにしましょう。

寝たきりや歩行サポートケア

前述したように、犬猫ともに足腰が弱り、歩きづらくなったり、寝たきりになったりする可能性もあります。


犬の場合、補助すれば歩けるようであれば、歩行補助するためのハーネスを用意してあげたいです。寝たきりの場合は、快適な寝床を用意してあげましょう。通気性のよい寝床を確保してあげて、床ずれしないように寝返りのサポートもしましょう。


猫は犬に比べ、体重が軽い分、寝たきりにはなりにくいと言われています。ただし、寝る時間はさらに増えるので、快適な寝床を用意してあげましょう。

身体を清潔に保つようサポート

お手入れされる猫

犬猫ともに、身体を清潔に保つようにケアしてあげましょう。ブラッシングや爪切りなどのお手入れはもちろん、蒸しタオルなどで身体を拭いたりして血行をよくしてあげましょう。特に猫はきれい好きですが、歳をとるにつれ自分でのお手入れが行き届かなくなり、毛玉などができる原因になりかねません。快適に過ごせるようお手入れしてあげましょう。


その他にも、犬だったら家の中の段差を少なくしたり、ものにぶつかったりしないように障害物をなくしましょう。わが子が動ける範囲を仕切って、安全にしてあげるのもおすすめです。高いところが好きな猫だったら、お気に入りスポットは登りやすくする、手前にステップを置いてあげるのもよいでしょう。また、トイレのふちの高さは低いものにするなどもおすすめです。わが子に合わせた優しい工夫をしてあげてくださいね。

シニア犬・猫と暮らす幸せ

なでられる猫

ご紹介したように、ペットもシニアになれば病気のリスクが増えたり、介護が必要となってお世話の手間や金銭面の負担が増えたりと、大変に感じる場面もあるかもしれません。


犬の場合、お散歩に行きたがらなくなったり、歩くスピードがゆっくりになったり、トイレの失敗が増えたりと、少しずつ年齢を感じる場面があるでしょう。猫も、高いところに登らなくなったり、今まで以上に寝る時間が増えたり、変化を感じる場面が訪れます。


ほんの少し、さみしく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ペットたちはどんなときもまっすぐに毎日を全力で生きています。限りある時間を大切に、私たちも全力で向きあって一緒にいられたらいいですよね。それに、なんと言ってもシニアペットならではのかわいらしさは、たまらないものがあります。例えば、寝顔はまさに天使、オムツをしている姿もまた愛おしく感じさせるものです。若い頃とはまた違った魅力があります。

ゆっくり一緒に歳を重ねていく

なでられるラブラドール・レトリーバー

歳を重ねるということは、経験や思い出が増えるという喜びもあれば、大変なこともあります。介護のこと、お金のこと、備えておくべきことがたくさんあります。ペットと暮らしているならなおのこと、自分だけでなくわが子の分もしっかり備えるのが飼い主としての責任です。予防と備えでどんなときも守ってあげてください。わが子と一緒に過ごせる貴重な毎日を大切に、ゆっくり歳を重ねていけるといいですよね。


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