ミニブタを飼いたい! と思ったら知っておきたい10のこと(後編)

2019.10.24

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ミニブタを飼いたい!と思ったら知っておきたいミニブタ情報の後編です。今回は食事やお手入れ、病気についてお届けします。

⑤食事は草食動物のような内容

ブタさんは雑食ですが、太りやすく改良されてきたため、健康に長生きしてもらうには草食に近い食生活を送る必要があります。ふだん与える食事は、ミニブタ用のペレット、牧草、野菜、果物が基本。普通のブタ用のペレットは短期間で肥えることを目的に作られているので、必ずミニブタ用のフードを与えましょう。草は野草も食べます。お散歩すると道草を食べることも。草は食物繊維が豊富でカロリーが低いのでたくさん食べても問題ないのですが、除草剤などが散布されていないか、汚れていないか確認を。そのほか食パンやおから、イモ類も食べますが、量は控えめにして、おやつやごほうびとして与えるのがいいでしょう。

⑥食事量の制限が一生続く

ミニブタは太りやすく肥満からくる病気にかかりやすいため、日々の食事の管理が重要です。とにかく食べることが大好きなので飼い主さんはいろいろとあげたくなりますが、それができないのはつらいところ。しかも、ブタさんは賢いので芸をしたり、鳴いてみたり、じっと見つめたり、いたずらしたりとあらゆる手段を使っておやつをねだってきます。それでも心を鬼にして、決まった量を超えないようにしなければなりません。時には隠してある食べ物を見つけて食べてしまうことも。室内で飼う場合、食料はすべて届かない場所に保管してください。


ただ、極端に食べる量を制限すればいい、単に太らない食材だけあげればいい、ということではありません。成長期の子ブタの食事を極端に制限すると、骨折しやすくなったり、感染症にかかりやすくなったりとさまざまな健康被害が現れます。あくまでペレットを主食にバランスよく、体型をよく観察してベストな食事を続けていくということです。食べる楽しみも奪わないように、野菜を多種類にして食材の幅を広げる、鼻掘り遊びの時におやつを隠して見つけさせる、などの工夫もしたいところです。

⑦スキンケアや耳掃除などのお手入れが必要

突然ですが、ブタさんの皮膚がどうなっているか想像できますか?近くで見ると太くて硬い毛がまばらに生えているだけで、地肌が見えます。ブタさんは皮脂を分泌する皮脂腺が少ないため、地肌は乾燥しがちで、皮膚トラブルも珍しくありません。冬には保湿、夏には日焼け止め(赤ちゃんも使える低刺激のものかペット用)を塗るなどこまめなスキンケアで対処することになります。また、汗腺も鼻の上など一部にしかなく、汗をかくことができないので、暑くなるとハアハアと息をして熱を逃そうとします。そんな時は水をかけたり扇風機の風をあてたりして熱中症を予防してください。


ブラッシングは毎日したいお手入れ。ワンちゃん用のブラシやタワシで5分ほどブラシをかけてあげましょう。週に1度は耳掃除を。ワンちゃん用の耳掃除のクリーニング液を綿棒かコットンに浸し、耳の中を吹きます。ミニブタの多くは耳掃除が大好きで、おとなしくやらせてくれるものです。さらに、月に1度爪切りを行います。小さい時は人用の爪切り、大きくなったらニッパーや剪定ばさみを使用します。また、目のまわりが茶色の目脂で汚れる場合は、ぬるま湯で湿らせたタオルでこまめに拭き取ることが必要です。歯磨きも定期的に行います。

⑧人に移る伝染病がある

ブタさんから人に移る病気はいろいろあります。その中でも日本脳炎は特に知っておきたい病気のひとつ。蚊が媒介してブタから人へ移る病気で、人が感染して発症すると重篤な急性脳炎をおこすことがあります。子どもの予防接種は3歳ごろが推奨されていますが、生後6ヶ月から接種可能です。小さなお子さんがいる場合はできるだけ早めに予防接種を受けましょう。ブタ用のワクチンもあります。


また、ネコのフンから感染するトキソプラズマ症など同じ感染源からブタにも人にも感染する病気もあります。どのような病気があるのか調べておき、ブタさんと触れ合う前後によく手を洗うなど予防を心がけてください。

⑨ブタの伝染病にも注意が必要

家畜の伝染病の中でも、死亡率が高いものや感染力が高く生産性を著しく落としてしまうものは「家畜伝染病予防法」で「監視伝染病」として定められています。監視伝染病は発見した場合に届出の義務があり、殺処分や消毒、発生した地域の移動制限といった措置がとられます。そこまでの措置はないものの、やはり届出の義務がある「届出伝染病」もあります。ミニブタを飼う場合はこうした伝染病のことも把握し、地域の発生状況に注意しましょう。


2019年9月現在、各地で監視伝染病の豚コレラが発生しています。発生状況をよく確認し、流行が収束してから飼い始める、状況によりミニブタ見学も控えるといった配慮が必要です。


このようにミニブタは伝染病対策に関して社会的な責任が伴うので、飼う前に診察してもらえる獣医さんを探しておくことが重要です。ほかの珍しいペットと同じく獣医さん探しは難航することがありますが、必ず見つけておいてください。

⑩飼養状況の報告が必要

上の家畜の伝染病に関連して、法的には1頭以上ミニブタを飼っていれば、「飼養衛生管理基準」を守る義務と、毎年管轄の家畜保健衛生所に飼養状況を報告する義務が発生します。ペットとして飼っていても必要なことなので、忘れないようにしましょう。


日本でペットとしてミニブタが飼われはじめてから30年ほど経ちますが、今でもまだ珍しく、飼育情報が少ないのが実情です。飼う前はもちろん、飼い始めてからも積極的な情報収集を続ける必要があることを心に留めておいてくださいね。

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