ペットとして注目!? ヤギの魅力③

2019.09.10

ヤギの魅力をお伝えする3回目。今回は、前回の飼うために必要なことの続きとして日々の健康管理と、ヤギを飼うメリットをご紹介します。

必要なお手入れは?

ヤギのひづめは、外側の固い部分が伸びていきます。これを放置すると、伸びた部分が曲がって歩きにくくなってしまうだけでなく、ひづめの病気にかかってしまうこともあるので、定期的にカットする必要があります。道具は剪定ばさみを使い、2〜3ヶ月ごとに行います。暴れないように、しっかり抑える必要があるので難しいかもしれませんが、ヤギを入手する際にやり方を聞いて、手入れをできるようにしておきましょう。


また、タワシなどでブラッシングをしてあげると、ヤギとのコミュニケーションになりますし、健康チェックもできて一石二鳥です。ヤギは丈夫で病気をしにくいといわれますが、消化器やひづめの病気、寄生虫が関わる病気など、かかりやすい病気もあります。日ごろからよく観察し、変化に気づけるようにすることが大切です。

気をつけたい病気対策は?

ヤギは食事内容が急に変わると、胃の中の微生物のバランスが崩れ、消化器の病気を起こしやすくなります。季節の変わり目には、食事内容を徐々に切り替えていく必要があります。春には1ヶ月程かけて少しずつ草を食べる量を増やし、それに伴って乾草の量を減らしていくことになります。野菜も食べますが、美味しそうに食べるからと急に大量にあげてしまうと胃腸トラブルの原因になるので注意しましょう。


ヤギは寒さに強く暑さに弱いといわれています。昨今の猛暑の中、外にいるヤギは熱中症の危険と隣り合わせ。小屋は涼しいところに設置し、日中過ごす場所には必ず日陰を作り、風通しもよくなるように工夫しましょう。ヤギ小屋に扇風機を設置する飼い主さんもいます。ヤギは濡れることや湿気を嫌うのでミストや水を撒くことは避け、暑い日はこまめに様子をみる必要があります。


蚊に刺されることで感染する腰麻痺(ようまひ)というヤギ特有の病気もあります。ヤギ小屋に網を張ったり、虫除けグッズを使ったりして蚊を寄せつけないようにしましょう。ウシにいる寄生虫が蚊を媒介して感染するため、農場がある地域では予防として駆虫薬を使うことも対策になります。

ヤギを飼うメリット

人に懐いてかわいい

ヤギは人に懐きます。食事をくれる人のことはよく覚えていてしっぽを振って喜んで近寄るほどです。見慣れない人にも好奇心から近づいてくることがあります。草食動物なので神経質で臆病な面もありますが、一緒に暮らしていてそう感じるかどうかは、個体差が大きいところです。


神経質なタイプは、大きな音が苦手で嫌いな音がすると怒ったり、見慣れないものには近づかなかったりと警戒心が強いと感じさせます。逆に比較的堂々として、珍しいものにも警戒はしつつも近づいて調べようとするタイプもいます。個性豊かな性格もヤギの面白いところです。


なお、人に頭突きをすることがあり、これもヤギによって攻撃的と思えるほど誰にでも頭突きをしたり、あまりしなかったりと個体差があります。


ヤギのいる風景に癒される

青い空の下、緑の草原で草を食べるヤギ。自然豊かな場所にヤギがいるシーンは、本当に絵になります。自宅の庭にそんなシーンがあったら間違いなく癒されます。ヤギとくつろげるウッドデッキを設けたり、ヤギ小屋のデザインに凝ったりと「ヤギ映え」を狙う楽しみもでてきそうです。


ミルクを飲める

ヤギを飼えば個人宅でも搾乳してミルクを飲むことができます。メスのヤギを飼って出産してもらう必要がありますが、生まれた子ヤギもまたかわいいものです。ヤギのミルクは牛乳と比べて脂肪の粒が小さいことが特徴で、喉越しがよく、蛋白質をはじめビタミンやミネラルなどの栄養も含まれています。ただ飲むだけでなく、チーズやヨーグルト、さらにはプリンなどのお菓子を作ることもできます。


フンが肥料になる

ヤギのフンは、ウサギのように乾いたコロコロのフン。これをそのまま肥料にしたり、堆肥を作ったりすることもできます。尿や食べ残した草も一緒に積み重ねていき、時間をかけて発酵させると堆肥になります。分解されにくいことが難点ですが、そのまま撒いても肥料効果があります。それを元にまた草を育ててヤギが食べて、と循環していくことができ、持続可能な生き物としても注目されています。


除草もしてくれる?

除草目的で飼うと、思ったようにいかないかもしれません。食性が広いといわれるヤギでも、食べない草もあれば、食べてはいけない毒草もあります。個体によっても好みに違いがあります。除草のためにレンタルをする場合、その土地の広さに合わせてヤギの数を決めて、複数のヤギで除草にあたりますが、家庭で1~2頭だけ飼っていると、そのヤギが好まない草は食べられることはありません。


とはいえ、ヤギが好きな草が多ければ、ただ繋いでおくだけで周囲の草を刈り取ったように食べてくれることもあります。食べ残しは刈る必要がありますが、草刈りのアシスタントにはなってくれそうです。


ヤギについて、3回にわたってお伝えしました。もっと知りたいと思ったら、百聞は一見にしかず。全国の牧場や動物園などに会いに行ってはいかがでしょうか。現代の住環境などを考えると、以前のような飼育ブームは難しいのかもしれません。それでも、ヤギファンが増えて令和のヤギブームが来る可能性もあります。今後私たちの生活にどう関わってくるのか、期待を込めて見守りたい存在であることは間違いありません。


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