リカオン ~群れの絆が固いサバンナの凄腕ハンター~

2017.05.26

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弱っている仲間を見捨てず助ける

昨年1月によこはま動物園ズーラシア(神奈川県横浜市)でリカオンの赤ちゃんが誕生しました。4頭の赤ちゃんは元気にすくすくと育ち、3月に来園者の投票によって愛称が決まりました。


リカオンは、アフリカのサバンナや草原に生息している犬の仲間です。野生のリカオンは「パック」と呼ばれる群れを作り、お互いに助け合って暮らしています。


群れは、雌雄のペアを中心に、10頭前後で構成されます(最終的に20~40頭の群れになるという説もあります)。雌雄の差があまりなく、体の大きさも同じくらいで、雌がパックのリーダーになることもあります。狩りも子育ても、共同で行います。男女平等なんですね。


群れでは食物を共有し、体が弱っていたり、病気になった仲間も見捨てずに支えてあげます。また、社会構造が人間と似ていて、他の肉食動物の群れとは違い、子どもが先にごはんを食べます。


時速60kmで30分、走り続ける

仲間の絆が強いリカオンは、チームワークで狩りを行い、その成功率は80%とも言われています。その狩りの手法は見事としか言いようがありません。


ターゲットを決めたら、先導役が獲物を誘導し、攻撃役が少しずつ獲物にダメージを与えていきます。そして獲物が弱ってきたら、最後にトドメを刺すのです。役割分担をし、背後と左右から徹底的に追い詰めていく狩り手法。強い結束力があるからこそできる手法ですね。


その結束力に加え、リカオンは時速60kmで30分間、走り続けていられる並々ならぬ持久力も持ち合わせています。また、狩りをする前に、群れのメンバー同士で体をなめ合って士気を高めるそうです。狩りの成功率が高いのもうなずけます。


リカオンのラテン語名の意味は、「色を塗ったオオカミ」。大半は茶や白、黒、黄色などのまだら模様ですが一色の個体もいます。


リカオンが飼育されているのは、日本では冒頭で紹介したよこはま動物園ズーラシアと富士サファリパーク(静岡県裾野市)の2カ所のみです。おでかけが楽しくなるこれからの季節、リカオンに会いに、遊びに行ってみてはいかがですか。


【リカオン】
Lycaon pictus 食肉目イヌ科リカオン属
アフリカ中部から南部に分布。絶滅危惧種。
体長は80~110cm。特徴的な丸みを帯びた大きな耳は、体温を調節する役割があると考えられている。
持久力を誇るハンターだけに長い四肢を持つが、他のイヌ科と違い指は4本。

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