知っていますか?ペットの口の中のこと

2017.05.17

人には定期健診を受け、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療をしようという取り組みがありますが、動物ではどうでしょうか。


犬・猫の場合、食べ物が飲み込める大きさであれば丸飲みするので、人ほど「歯でかむ」ことが重要ではありません。では、歯や歯周病を考えなくてもいいのでしょうか?


答えは「ノー」です。


人の口腔内は唾液の働きによってほぼ中性に保たれていますが、犬・猫の口腔内はアルカリ性です。そのため、歯垢が石灰化しやすく、人の数倍の速さで歯石になります。


歯石が歯に付着すると、歯の表面に凹凸ができ、より歯垢が付きやすくなる悪循環を招きます。


歯垢は細菌の塊です。歯周組織に炎症を起こし、歯肉炎や歯周炎などを引き起こします。放置すると、歯の周囲の組織が破壊されて骨が溶け、歯がぐらついたり、下顎の骨折などを起こすこともあります。


また、口臭や痛みを伴うこともあり、痛みから食欲を無くすこともあります。また、口腔内だけの問題と思いがちですが、炎症部分から細菌が血管内に侵入し、全身の疾患を引き起こす可能性もあります。


米国の獣医歯科学会によると、3歳以上の犬と猫の85%が歯石の問題を抱えており、4歳以上の犬と猫の約10%が重度の歯周病にかかっているという報告があります。歯周病の予防のためには若齢期から、口腔ケアや定期検診を実施していくことが大切です。


気になる方は、動物病院で、口腔内の検診を受けてみるとよいでしょう。

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