犬が健康に過ごすために(下)

2017.05.22

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犬は人のように体の不調を言葉で訴えることができません。飼い主がいち早く察知することが重要です。前回は「家庭で見てほしい健康チェックの項目」として、「目」「耳」「鼻口」「口腔」「皮膚・被毛」の5つについて説明しました。今回は体や排泄などに関するチェック項目を紹介します。


⑥体

おなかが張ってきた、しこりがある、体を触ると嫌がる、といったことがないか確認しましょう。おなかの張りは肥満以上に腹部に病変がある可能性や腹水といっておなかの中に水がたまっている場合もあります。


⑦排泄

便の状態、尿の色や回数、臭いなどの確認を。尿道が詰まる尿道閉塞のときなどは排尿の体勢をとっても、少ししか出なかったり、全く出なかったりすることもあります。


⑧飲食

食欲や飲水量を確認しましょう。食欲がなかったり、食べても吐いたりしてしまう場合は、消化器疾患の可能性があります。また、腎臓病や糖尿病のときは、大量に排尿する多飲多尿が見られます。


⑨行動

疲れやすさや意欲、歩き方、頭が傾いていないか、ものにぶつかっていないかなどをチェックしましょう。犬も高齢になると、あまり動かなくなりますが、年齢の影響だけでなく、病気が隠れている可能性があります。


犬は人よりも速いスピードで年を取ります。「いつもと違う」というサインを見逃さないことが重要です。少しでもいつもと違う点に気づいたら、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

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