まるで猫カフェ?! 猫と働くオフィス、見せてもらいました

2019.05.21

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アニコム ユーでも以前ご紹介した、話題の猫IoTトイレ「toletta(トレッタ)」


その開発を行った株式会社ハチたまさん、昨年オフィス移転をされたそうですが、なんでも、そのオフィスがこだわりのキャットフレンドリー仕様なのだとか…。


そんなこと言われたら気になるでしょ?!ということで、「いつでも遊びに来てください!」というお言葉に甘えて、取材に行ってきました。


とびらを抜けると、そこは猫カフェだった

眼前に江の島が広がる、絶景スポットに位置するハチたまの新オフィス。


「たまにガラス戸に人が張り付いて中を覗いてたりします。猫カフェだと勘違いされるみたいで…」


今回お話をうかがったハチたまの代表取締役・堀 宏治さんはこう言って笑っていましたが、それもそのはず。


オフィスに足を踏み入れた瞬間、目に飛び込むのは天井から吊るされた大きなキャットウォーク。そして部屋のど真ん中にはツリー状の大きなキャットタワー…。


オフィスに猫がいる、ではなく、猫部屋に人が間借りさせてもらっている、といったほうが的を射ているような、さながら猫カフェのようなインテリアだったのです。


猫と過ごすための空間作りのお手本に。猫ポイントご紹介

「とにかく、猫社員2頭がリラックスして過ごせることと、彼らと一緒に働ける空間にしたいという思いがありました」


その言葉通り、リフォームのテーマは「キャットフレンドリーオフィス」。同社の猫社員「うーさん」「ちゃまさん」(2頭合わせて通称「うーちゃま」)の住居も兼ねています。


うーちゃまさんと社員さんたちがともに心地よく過ごせるよう、ペット共生住宅をメインに手がける施工会社さんのノウハウと、社員さんの猫愛が随所にキラリと光る空間になっています。


その一部を、写真&堀さんの解説を交えてご紹介していきましょう。


■猫大桟橋(巨大キャットウォーク)
「仕事をしていて、ふと見あげたら、ちゃまがぽてぽて歩いていたりします。走ったりして落ちないよう、一応滑り止めを貼ってますが、猫たちが活発に動かないので、あまり意味がないかも(笑)」


■猫見窓
「この猫見窓からはよく顔を出したりするので、前よりはお互いの姿を見られるようになりました」とのことですが、取材時は一度もその機会に恵まれず…このお写真はお借りしたもの。


■キャットツリー
「実はまだ使っているところを見たことがないんです。他のキャットウォークからは降りてくるんですが、こっちは全然見向きもしてもらえない(泣)」


■バックオフィス
「猫が隠れたいときのために、バックオフィスがあったほうがいいと施工会社さんに言われて作りましたが、やっぱりあってよかったです。さすがプロだなと思いました」入社当時から2頭が使っているケージが設置されています。


■toletta置き場
「ここはお願いして電源をちゃんと設置していただいて、tolettaを置きやすい作りにしてもらいました」猫トイレも、こういう空間があれば、あまり目立たず、すっきり収納できますね。


■トイレ洗い用シンク
「トイレを洗う用につけてもらいました。実際ここでtolettaを洗ってみましたが、大きいのですごく洗いやすかったです。それに普段使う水道とわかれているから、気兼ねなく使えていいですね」


■シラス壁
「このシラス壁は、ニオイを吸着してくれるんです。下塗りだけ職人さんにしていただいて、仕上げはスタッフが塗りました」ちなみにこの肉球やネコイラストも、ハチたまスタッフさん作。


■麻縄
「これもスタッフが縄を巻いてくれたんです。地味に大変ですね」これは、自分の家でもできそうなナイスアイディア!


■肉球ビューポイント
「施工会社さんに、下から肉球を眺められるスポットを作ってほしいとスタッフが要望を出して、猫大桟橋の途中に設置してもらいましたが、まだ肉球をビューできてません(泣)」でも写真の通り、うっすら肉球の跡が


猫たちとの心地よい距離を保った共生空間に

▲こちら猫社員のちゃまさん(左)と、うーさん(右)


当のうーちゃまさんたちの満足度が気になるところですが、あいにくこの日はバックオフィスの棚の上から降りてきてくれず、結局うーちゃんのしっぽをちらっと確認しただけで終わってしまいました(泣)。


日ごろの様子をうかがっても、あまりそばに寄ってくるでもなく、「夕方になって人がまばらになったら出てきてソファに寝てたり。人がいないと、結構散策しているみたいですけど」とのこと。


それでも、1階と2階に居住スペースが分かれていた旧オフィスに比べ、同じ空間をシェアするこのオフィスで顔を合わせる機会が増えたことで、うーちゃまさんとスタッフさんの関係も変わってきたといいます。


「私は海外出張が多くて、あまりあの子たちとふれあう機会がなかったんです。だから前のオフィスのときは、うーちゃんなんて顔を見るだけでシャーシャー言って…。でも最近は目が合っても、怒らなくなりました。やっぱり前より距離が近いので、慣れてきたのかなと思いますね」


以前の記事でもお伝えしましたが、うーちゃまさんはもともと外で暮らしていた地域猫さんで、“入社”当初はまったく人を寄せつけない子たちでした。それだけに、山森さんたちも引っ越しのストレスを心配されていましたが、キャットフレンドリーなこのオフィスは、うーちゃまさんにとってもよい効果を生んでくれたようです。


猫は場の空気を和ませる、職場の大切な一員

▲猫見窓の向こうに何やら気配が…!!


猫がいつもそばにいるところで働けるなんて猫好きにはたまりませんが、実際はどんな感じなんでしょう? 最後に、「猫と働くこと」について聞いてみました。


「うーちゃまとはもっともっと仲良くなりたいですが、いつもそばに来てくれるようになったら、仕事にならないかも」(大谷さん)


「『ちゃまがああだ』『うーちゃんがこうだ』って共通の話ができて、コミュニケーションはとりやすいなと思います。それに、議論が白熱してピリピリしてきたときなんかに、『ニャオン』って鳴き声が聞こえると和む(笑)。2頭なりの助け舟なのかもしれませんね」


緊張感とストレスにさらされがちな職場。ともすればツラいその場所でさえ、どうぶつがいることでふっと肩の力が抜けて、思っている以上に力が発揮できる…なんてことがあるかもしれませんね。


猫と人の理想的な共生の姿を見せてもらった、うらやましすぎるオフィス訪問でした。


【関連リンク】
toletta 公式サイト


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