ペットに仮病はあるか?

2017.04.14

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「足を痛がるんです」と動物病院に電話したものの、病院に着くと普通に歩きはじめ、焦ってしまった。こんな経験ありませんか?


人では白衣症候群と呼ばれる症状があります。白衣を着たお医者さんの前だとつい緊張してしまい、高血圧と診断されたり、低血圧症が見つかりにくくなったりするものです。


これは動物病院でもよく見られる光景です。家ではぐったりしていても、大嫌いな動物病院の気配を察知すると、あら不思議…。まるで仮病だったかのように元気になり始めます。飼い主さんは一様に「さっきまでぐったりしていました。本当です!」と懸命に説明します。ペットに仮病はなく、かならず何らかの原因があることは、獣医師もよく分かっています。しかし、過去の症状を推測して診断するのは簡単ではありません。


こういうときは、動画をスマートフォンで撮影しておくとよいでしょう。症状が出ている瞬間の映像をみれば、獣医師も診断がつけやすくなります。また、もう一つの利点は時間の記録です。焦ると、いつ症状が起きたのか忘れがちですが、動画なら撮影日時が分かります。これも診断にあたって、貴重な情報のひとつです。


ペットにとって病院は決して楽しいところではありませんが、少しでもストレスなく通えるよう、予防接種や定期的な健康診断などで日頃から病院になれておきましょう。


一方、獣医師は動物好きだから獣医師を目指したのに、悲しいかな、動物たちには最高に嫌われてしまう職業です。ペットと獣医師も相思相愛の関係になれることを願ってやみません。


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