2017.11.25

ネコちゃんが陽のあたる場所で丸くなって寝ているのを見ると、ものすごく癒やされませんか? あー、なんて幸せそうなんだろうって。ネコちゃんは寒さに弱いので暖かい場所を見つけるのが大の得意です。
しかし、気をつけてあげないと低温やけどを起こしてしまうことがあります。今回は「ネコちゃんの低温やけど」についてお話しします。
そもそも低温やけどって何?

低温やけどとは、温度が高いものに触れることによって起きる高温やけどとは違い、体温よりも少し高めの温度のものに長時間接触することで起こります。発症までの時間は接触部の温度が44℃だと約6~10時間で起こる可能性があります。
熱いものに触れた皮膚の表面で起こる通常のやけどとは違い、低温やけどは長時間熱源と接し続けることで皮膚の奥深くまでダメージが広がってしまうため、重症化しやすいと言われています。
低温やけどの症状は…?

ネコちゃんは毛があるため症状に気づきにくいかもしれませんが、以下のような様子が見られる場合には、低温やけどを起こしているかもしれません。
- やたらと同じ場所を舐めている
- 触ると痛がる
- 毛が抜けて皮膚が赤くなったり、水ぶくれができている
- 皮膚がただれている
低温やけどを起こす原因と対策

低温やけどを起こす可能性のあるものや場所には、次のようなものが考えられます。
- 湯たんぽ
- 使い捨てカイロ
- ストーブ(ヒーター)
- ホットカーペット
- こたつ
- 日にあたり表面が高温になった家具 など
湯たんぽやホッカイロなどをネコちゃんの寝床に入れてあげるときは、必ずタオルなどで包んであげてください。あまり自分で動けないネコちゃんの場合は、ときどき場所を変えてあげてください。
ストーブやヒーターを使用する際は、暖房器具の周囲に柵を置くなどして、ネコちゃんがあまり近づきすぎないよう工夫をしましょう。
こたつは、留守にするときは温度を下げ、一ヶ所布団をめくっておくようにしてください。温熱器にネコちゃんの体が触れていないかの確認もお忘れなく。
意外なところでは、夏場の直射日光のあたる場所でも低温やけどが起こることがあります。材質によってはかなり高温になってしまう家具もあります。手で触って熱い場合は敷物を敷いたり、日陰を作ってあげてください。
物と接触しやすいお腹や横腹、肉球などが低温やけどを起こしやすい場所です。スキンシップの際には気をつけてチェックしてあげてください。低温やけどにかかっている疑いがある場合は、患部を冷やし、早急に動物病院で診察を受けましょう。
前述のとおり、ネコちゃんは毛に覆われているので低温やけどをしていても気づきにくく、それだけに、重症化する可能性がある厄介な疾病です。暖房器具が活躍するこれからの季節、ネコちゃんがつらい思いをしないよう、飼い主さんがチェックしてあげてくださいね。
あきとさん
あきとです、
こんな猫に症状があるなんて可哀想だなと思いました、
採用しましたありがとうございます