【コロナが収まったら、行ってみたい!】広島の“大久野島(別名うさぎ島!)”ってどんなとこ?アクセスは?ビーチにうさぎがいるって本当?

2021.01.26

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世界で唯一!うさぎ島と呼ばれる大久野島

うさぎ好きなら誰もが一度は「一日中かわいいうさぎたちを見ていたい!」と願うはず。
そんな夢のような場所が日本にあることをご存知でしょうか?
その場所は、広島県の瀬戸内海に浮かぶ“大久野島”という島。島自体は大きくはなく、島一周で4.3kmほど。半日もあれば島を一周できるほどの小さな島です。

今回は、その大久野島がなぜうさぎ島として知られるようになったのか?うさぎ島に訪れた際に注意してほしいこと、おすすめの楽しみ方をご紹介します。

なぜ、大久野島はうさぎ島になった?

1950年に瀬戸内海国立公園に指定された大久野島ですが、もともとは戦時中に戦闘用の毒ガス兵器を作っていた場所。毒ガス兵器を作っていることを隠すため、当時の日本地図には大久野島の存在すら記されていませんでした。現在、島には、毒ガス資料館といった当時の様子がわかるような場所もあります。 気になる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

では、そこになぜうさぎがいるのか?実はその理由は明らかになっていません。
諸説ある中では、広島県の小学校で飼育されていたうさぎたちが放され、繁殖したという話もあります。
うさぎの繁殖力は他の動物たちに比べてかなり高く、今もなお、新たなうさぎの命が産まれています。
現在、島に生息するうさぎは約900羽といわれています。

昭和38年以降、休暇村大久野島ができたことで、多くの方が野外レクリエーションや自然とのふれあいを楽しんだり、平和学習のために訪れていました。大久野島は、豊かな緑と美しい海に囲まれながらも戦時中の日本の面影を残している島として知られています。
大久野島が、突如世界的に話題となったのは、2013年に島を訪れた外国人観光客が動画サイトにうさぎの動画を投稿したこと。それがきっかけでさらに多くの観光客が島を訪れるようになったことで、“うさぎ島”としてSNSなどで話題となり、現在も多くの観光客が訪れるようになりました。

大久野島へのアクセス

大久野島へ行くには、広島県の忠海駅から歩いてフェリー乗り場へ向かいチケットを購入して船に乗ります。ちなみに、広島市街地からは電車で2時間近くかかるので、うさぎ島に行くには丸一日確保することをおすすめします。

フェリー乗り場から大久野島までは、約15分。島へ向かう途中には瀬戸内海の島々を見ることができ、美しい雰囲気に期待が高まります。

島に到着すると、早速うさぎたちがお出迎え!

島に一歩足を踏み入れると、すぐにうさぎたちの姿を発見。
「本当にうさぎがいる!」と驚くのもつかの間、うさぎたちが自分から寄ってきてくれます。
大久野島にいるうさぎの種類は、「アナウサギ」。アナウサギは、わたしたちがペットとして飼育しているうさぎの祖先です。ここで出会ううさぎたちは、ペットショップなどで見かけるネザーランドドワーフや、ホーランドロップなどの品種とは異なり、どこか野生味あふれる見た目をしています。それゆえ、耳の長さや体の大きさ、模様も多種多様。個性あふれるうさぎたちの姿を観察できるのも、大久野島の楽しみのひとつです。

うさぎたちは、とっても人慣れしていて、中には自分からひざの上に乗ってきたり、「おいで」と声をかけるとダッシュで向かってくる子もいます。(その姿が、たまらなくかわいいのです)

知っておきたい!うさぎ島でのルール!

大久野島で暮らすうさぎたちと会う前に、知っておきたいことがいくつかあります。

①うさぎは抱っこしない

実は、うさぎは抱っこが大の苦手。ペットのうさぎでさえ、抱っこをすることはかなり難しいのです。ましてや、大久野島のうさぎたちはペットではありませんので、人に抱っこされることにはもちろん慣れていません。うさぎの方から膝の上にのってきてくれたとしても、体を掴んだり、抱っこすることは絶対にやめましょう。
万が一、抱っこして落としてしまったりすると暴れてしまったり、骨折してしまうことがあります。うさぎには触れずに、見るだけにしましょうね。

②うさぎを追いかけたり、乱暴にしない

当たり前のことですが、うさぎを追いかけたり、乱暴にしないでください。近づいてきたうさぎに、手を少し噛まれてしまったり、おしっこを飛ばされてしまうことがあるかもしれませんが、絶対にうさぎに対して乱暴な扱いをしないでください。
また、ゆったりと日向ぼっこをしているうさぎを無理に起こして驚かせたり、生まれたばかりの小さなうさぎがいた場合にはそっとしておいてあげましょう。
大久野島で暮らすアナウサギは、その名の通り穴を掘ってその中で暮らしています。睡眠のため、寒さや暑さなどの温度変化から体を守るため、出産の際にも、この巣穴を利用して生活しています。うさぎの巣穴を見つけても、できるだけ近づかないようにしてあげましょう。

③ゴミは必ず持ち帰る

こちらも当然ですが、島に持ち込んだゴミは必ず自分で持ち帰るようにしましょう。甘い香りがついているゴミや、食べカスが残ったゴミを誤ってうさぎが口にしてしまうと、うさぎの命に関わることがあります。小さなゴミでも必ず持ち帰ってください。また島でゴミを見つけた場合、うさぎたちのために積極的に拾ってあげましょう。うさぎが食べ残した餌も、腐敗した野菜が衛生面で問題となったり、ネズミやイノシシが増える原因になるので、回収して持ち帰りましょう。

④うさぎをさわらない!必ず手洗いを!

野外のうさぎは、さまざまな菌やウイルスをもっていることがあります。また逆に、観光客であるわたしたちが菌を持ち込んでしまうこともあります。必ず手を洗うようにしましょう。
うさぎのためにも、自分のためにも、うさぎにはさわらないことが一番大事です。万が一、うさぎに引っかかれてしまった、噛まれてしまった場合には患部をよく洗い、消毒をしましょう。特に小さなお子様と一緒に行く場合には、ケガをしないように注意が必要です。

島を探索。本当に、たくさんのうさぎに出会えます。

大久野島で注意すべきことを完璧にマスターしたら、うさぎ島をぐるっと一周してみましょう。島の中はしっかりと道が整備されているので、ウォーキング気分で探索できます。
歩いていると、木の陰からひょこっとうさぎが顔を出して「こんにちは」と挨拶をしてきてくれます。まるで絵本の中にいるような不思議な雰囲気を味わうことができます。

びっくり!ビーチにうさぎ!?

島を進んでいくと、美しいビーチが見えてきます。
大久野島では、ビーチでのんびりと過ごすうさぎたちを見ることができるのも特徴のひとつ。砂浜を走るうさぎを見ているだけで、癒されます。
ちなみに、ビーチは海水浴もできるので夏は水着を持っていくことをおすすめします。

戦時中の雰囲気がそのまま残っている建物も。

島の中を探索していると、昔の様子を想像させる建物が現れてきます。当時この場所は、発電所として島の電力を担っていました、建物の中は立ち入り禁止なので、観光客は入ることができませんが、うさぎたちは自由に出入りをしています。寒い時期や、雨が降ると建物の中でゆったりとくつろいでいるのかもしれませんね。

うさぎ好きなら一度は、訪れてみたい“大久野島”

いかがでしたでしょうか?
大久野島は、まさにうさぎ好きにはたまらない夢のような場所。自由に島を走り回り、のんびりと過ごす姿に、癒されること間違いなしです。
現在は、遠方から旅へ行くことが難しい時期ではありますが、うさぎ好きの方であれば一度は足を運ぶ価値のある癒しの場所であることは間違いありません。行くことが難しい方も、SNSなどで画像をみているだけで幸せな気持ちになれますよ♪
足を運んだ際には、うさぎたちがこれからも平和に暮らせるよう十分な配慮をお忘れなく。

大久野島
住所:広島県竹原市忠海町 大久野島
アクセス:忠海駅よりフェリーで約15分

※この記事に使用している写真は、2017年9月に撮影・取材されたものです。

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