ポッチャリ系もかわいいけれど…
2017.07.03
猫がお昼寝していたり、のんびりくつろいでいたりする姿を見ると心が和みますね。とはいえ、食べて寝てばかりで、運動不足が続くと肥満になってしまいます。肥満は関節疾患や糖尿病、尿路結石、心疾患のリスクを高め、病気のもとになります。
猫の肥満予防についてお話しします。
猫の祖先は砂漠地帯に住み、ネズミや小鳥などの小動物を獲物にする狩猟生活をしていたといわれています。いつも狩りが成功するわけではないのでエネルギーを蓄え、消耗しにくい体質だったと考えられています。
現代の猫もこのような体質を受け継いでいるため、食べ過ぎと運動不足で、摂取と消費のエネルギーバランスが崩れると、見る見るうちに肥満になってしまいます。また、避妊去勢をした後は体の代謝が変化し、太りやすくなる傾向にあります。
さらに、年を取ると1日に必要なエネルギーが若いころよりも少なくなります。
肥満予防には「適度な運動」と「食事の管理」が大切です。特に室内飼いは運動不足になりがちなので、ネズミくらいの大きさの玩具を投げて追わせるなど、狩りを模した遊びに誘ったり、キャットタワーと呼ばれる猫用グッズなどで、高低差のある遊び場を作ったりするといいでしょう。
また、食事は年齢と代謝に応じたものを選び、おやつを与える場合は、その分、食事の量を減らすなどの調節が必要です。
一方、急激に体重が増えたり、急におなかが張ってきたりした場合は、病気が隠れていることがあります。すぐに動物病院に相談しましょう。
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