アヒルは家で飼える?飼うために必要なものは? 環境編

2020.03.13

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春先になるとペットショップでアヒルの雛を見かけるようになります。小さな雛を見ていると、ニワトリのように家庭でも飼えるのかと思われるかもしれません。実際に家庭で飼っている方は少なくありませんが、ペットとして健康に飼い続けるためには環境を整えてお迎えすることが大切です。


飼育面では水鳥ならではの大変さもあります。アヒルを飼いたいと思ったら、どんな鳥なのかよく理解して、必要なものが用意できるかチェックしましょう。


今回は、アヒルとはどんな鳥なのか、飼育にはどんな環境が必要なのかご紹介します。

アヒルってどんな鳥?

3羽のアヒルが湖に浮いている

アヒルは野生のマガモを人間が飼い慣らし、太りやすく、卵をたくさん産むように改良してきた鳥。翼は退化していて、長距離を飛ぶことはできません。約3000年前の中国で野生のマガモを飼い慣らしたことが起源と言われています。今では世界中で飼われていて、肉や卵、羽毛が利用されています。


近年、愛らしい姿からペットとして飼われることも増えていますが、体が大きくなる、鳴き声が大きいなどの面から飼いづらいと思われることも少なくありません。飼い始めてから後悔しないために、事前にアヒルをよく知ってからお迎えすることが大切です。

アヒルの魅力

アヒルの魅力といえば、やはり独特のかわいらしい容姿。水かきのついた大きな足で、お尻をふりながらペタペタと歩いている姿は、それだけで癒されます。水が大好きで大喜びで水浴びする様子や、優雅に浮かんで泳ぐ姿も見逃せません。水中の食べものを探す際に頭から潜り、水面にお尻と足だけ浮かせているユニークなポーズも見せてくれます。


また、庭に離すと草や虫を食べてくれますが、うまくいけばこの行動が害虫駆除にもなります。草を食べるだけでなく大きな足で地面を踏みながら歩きまわるので草が生えにくくなり、除草にも役立ってくれます。日光浴や運動のために屋外で過ごすことが必要ですが、オムツをつけたり、寝小屋を室内に置いたりして室内で一緒に過ごしている飼い主さんもいます。


さらに、メスを飼えば卵を産んでくれるというメリットも。加熱調理すれば卵を食べることもできます。鶏卵とはちがった風味があり、卵黄が多いのでカスタードクリームやプリン、キッシュなどを作るのに向いています。

アヒルの種類

アヒルといえば白い体に黄色の足とクチバシ、と思われていますが、実は白だけでなく、マガモと同じ色のアオクビアヒルなどさまざまな種類が存在します。世界には肉用、卵用、観賞用、愛玩用と多様なアヒルがいますが、日本で見られる種類はわずかです。中でもペットとして飼われることが多いのはペキンダックとコールダックの2種。ペキンダックは体が白くて足とクチバシが黄色、大柄で一般的なアヒルです。体重はおよそ3〜4kgになります。


コールダックはイギリスで狩猟のおとり(デコイ)として改良された品種。デコイと呼ばれることもあります。体重はおよそ500~800gと小さく、世界最小のアヒルと言われています。鳴き声は大きめですが小柄でかわいらしい姿からペットとして注目されています。

アヒルの寿命は?

アヒルは早熟で、卵から孵って1ヶ月もすると雛の黄色い羽根に白い羽根が混ざるようになり、やがて大人と同じ見た目になります。生後6ヶ月ほどで繁殖ができるようになりメスは卵を産み始めます。2〜3歳で卵を産むピークを迎え、8歳頃になると高齢と言われます。その寿命は15〜20年ほどです。

アヒルとマガモの違い

アヒルの祖先のマガモは、野生のカモの一種。北半球に広く分布しています。長距離の渡りをし、日本には越冬のために飛来します。繁殖期にはオスの羽根が生え変わり、メスとは違う見た目になるという特徴があります。「アイガモ農法」で知られるアイガモはアヒルとマガモの交雑種。羽根の色はマガモに近いですが、体型はアヒルよりで体重もマガモより重くなります。

アヒルとガチョウの違い

ガチョウはガンを飼い慣らした鳥。アヒルと同じカモ目の鳥ですが、種が異なります。ガチョウもまた太りやすく、改良されて長距離を飛べない鳥で、アヒルとよく似ています。さらに体が白く足とクチバシがオレンジ色の種類もいて、区別がつきにくい場合も。そんな時、見分けるポイントは首とクチバシにあります。ガチョウはアヒルと比べて首が長いです。また、アヒルのクチバシは丸みがあり口角が上がっているのに対して、ガチョウは先が尖っていて、個体によってはコブがあります。

アヒルを飼うために必要な環境

3羽のアヒルが水槽に浮いている

アヒルは基本的に屋外で飼われてきた鳥です。室内で飼う方もいますが、水浴びや日光浴、土いじりなどをすることを考えると、屋外で安全に自由に過ごせる場所を用意することになります。その場所には何が必要なのか、具体的に見ていきましょう。

水浴びができる水場

水鳥のアヒルを飼ううえで、水場は欠かせません。アヒルたちは水浴びで汚れを落とし、羽根をきれいに保っています。また水に浮かんで過ごすことは、足への負担を減らし、足裏の病気や脚の関節病の予防にもなります。庭に池があれば理想的ですが、プラ舟やタライ、ビニールプールなどにきれいな水を溜めることでも代用できます。容器の端までスロープをつけるなどしてアヒルが好きな時に水に入れるように工夫しましょう。

日光浴ができる場所

外で飼う場合は3m×2m以上の飼育スペースを用意して、その中に夜に入る小屋、水場、エサ場を置き、残りは歩き回って自由に運動できる場所にします。運動場は日が当たる場所と日陰を行き来して、自由に日光浴ができるようにしましょう。室内で飼う場合も、日中はなるべく外に出して、自由に歩き回り日光浴ができる時間を設けます。

足にやさしい地面

アヒルは足にトラブルの多い鳥です。体重が重くなるように改良されましたが、足はその状態に適応しきれていません。そのため、コンクリートや石畳みのような固い地面で過ごしていると足に負担がかかり、足裏の皮膚が固く腫れたり、潰瘍ができたりします。


対策として、アヒルが過ごす場所は段差のない平らな地面にしましょう。土の地面が理想ですが、掃除がしやすいコンクリートにする場合は、スノコや人工芝を敷くなどして、直接固いところを歩かせないようにします。

1m以上の高さの囲い

アヒルは長距離を飛ぶことはできませんが、羽ばたいてある程度の高さまで飛び上がることができます。柵などの囲いは飛び越えられないように1m以上のものを用意しましょう。また、高病原性鳥インフルエンザ対策として、渡り鳥が飛来する冬場(11〜4月頃)は防鳥ネットを張り、野鳥が入らないようにします。


なお、コールダックの場合は柵だけでなく、脱走を防ぐために常にネットも張るようにしましょう。体が軽いので、数メートル程度飛ぶことがあります。

野生動物からのガード

アヒルはネコや野生動物に襲われる被害も多いので、その対策も必要です。アヒルを襲う可能性があるハクビシンやテン、キツネなどは夜行性なので、夜間にアヒルを入れる小屋は隙間のない頑丈なものを用意します。扉もしっかりと閉まるようにしましょう。それでもこじ開けられることがあるので、鍵もつけておくと安心です。


以上がアヒルを飼うために必要な環境となります。次回の「準備・心構え編」では、アヒルと暮らすための心構えや生活の準備についてお伝えします。


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コメント3

アニコムスタッフ

みくるさま

お問い合わせありがとうございます。

ペットショップで販売されることもまれにあるようです。
品種や、ショップによっても値段はさまざまのようですので、
直接ショップにお問い合わせいただければと存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。

アニコム編集部

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みくるさん

アヒルはどこで買えますか、値段はいくらでしょうか

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mimiさん

詳しくありがとうございます。

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