犬を骨折させないために知っておきたい6つのこと

2017.06.02

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イタリアン・グレーハウンドや小型犬に起こりやすい骨折。実は、身近なところで起こることが多いのです。今回はそんな「骨折」について、詳しく見ていきましょう。


1.まるで小枝! 骨折しやすい犬ってどんな子?

骨折しやすい子ってどんな子?

ワンちゃんの骨折の多くは0~1歳の間に発生しています。これは、成長期のワンちゃんはまだ骨が弱いにも関わらず好奇心旺盛で、とても活発であることが関係しています。なかでもイタリアン・グレーハウンドやポメラニアン、トイ・プードル、ミニチュア・ピンシャー、ヨークシャー・テリアといった小型犬など、足の長さに対して骨が細い犬種に多く見られます。


2.チャイム、雷…意外なところに潜む落とし穴!

動物病院さんに伺ったところ、骨折の原因の約7割は「落下」でした。ソファーやベッドから飛び降りて骨折、また突然の雷やチャイムに驚いて腕の中から飛び降り…など思いがけない場面での骨折も多く見られます。


3.犬の骨折は前足が6割!

前足の骨折が6割

特に多いのは前肢の骨(橈骨:とうこつ、尺骨:しゃっこつ)で、およそ6割を占めます。これは、ワンちゃんは前肢から勢いよく着地するので、前足への負担が大きくなってしまうためです。


4.犬の骨折、治療費40万円ということも!

手術が必要なことが多い骨折では、手術1回で平均27万円、場合によっては40万円以上かかります。悲しいことに手術になってしまった場合、術後の痛みだけでなく、ギプスやエリザベスカラーによって動きも制限されてしまいます。お散歩好きなワンちゃんにとってはそれだけで大きなストレスです。


5.子犬の頃からのしつけが肝心!

子犬の頃からのしつけが肝心!

まずは子犬の頃から、ソファーやベッドなど高いところに昇り降りしないようしつけておくことが肝心です。どうしても難しい場合は、着地しやすいよう厚手のじゅうたんやカーペットを敷くと良いでしょう。また、骨が健全に発育するよう、子犬の時期は栄養バランスの整った子犬用のフードを与えましょう。


6.犬の骨折、こんなサインがあったら要注意!

肢を上げている、歩こうとしない、抱っこすると嫌がる…。


骨折による激しい痛みから、ワンちゃんたちはこのようなサインを示します。こうした場合にはすぐに病院に連れて行き、少しでも早く痛みと不安を取りのぞいてあげましょう。また骨折自体を起こさないためにも、まずはできることから実践し、予防しましょう。

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