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アジアゾウ

どうぶつニュース

アジアゾウ

長生きで、強くて、温厚で。

ゾウはがんにかかりにくい!?

2015年10月、米国医師会雑誌に興味深い研究結果が掲載されました。長い間、「ゾウはその大きい体にもかかわらず、がんになることがほとんどない」ということが謎とされていたのですが、それが明らかになったというのです。

研究結果によると、ゾウはガンが作られるのを抑える遺伝子のコピーをたくさん持っていることがわかりました。このような研究結果がヒト医療にも生かされるといいですね。

今回は、そのゾウについてご紹介しましょう。体の大きさは陸生の哺乳類では最大で、長い鼻が特徴的。この長い鼻は、食べ物を口に運んだり、水浴びをするときに役立ちます。この鼻、先端に指のような突起があり、米粒のような小さいものもつかむことができます。

また、ゾウの足の裏はとても繊細で、足の裏で受けた刺激が耳まで伝達されます。この機能によって、30~40kmも離れた場所の音も捕らえることができます。

ゾウの寿命はおよそ70年程度といわれていますが、人間を除く陸上の哺乳類の中ではもっともご長寿です。日本では、タイから戦後初めてやってきたゾウのはな子(井の頭自然文化園)が69歳で最高齢でした。

子どもを守る強き大人たち

現生しているのは、アジアゾウ、アフリカゾウの2種で、この2種は、耳の形状で見分けることができます。アジアゾウの耳は小さくて四角形、アフリカゾウの耳は肩にかかるほど大きくて三角形です。

アジアゾウのほうがアフリカゾウよりも温厚で、人に慣れやすいと言われており、使役動物として使われるのは主にアジアゾウでした。ちなみに、前述の井の頭自然文化園のはな子もアジアゾウです。

アジアゾウの多くは15~20頭程度の群れで生活しています。この群れは雌とその子どもたちから成り立っており、リーダーは年長の雌です。いわゆる「肝っ玉かあさん」といったところでしょうか。

大人の雄は単独で行動していて、発情時だけ群れに加わります。体が大きいので、成獣のアジアゾウが襲われることはほとんどありませんが、幼獣はトラやライオンに襲われることがあります。そのときは周りのゾウが敵を取り囲んで弱いものを守ります。「弱きを助け、強きを挫く」正義の精神、見習いたいものですね。

(2016年5月26日、ゾウのはな子さんが天国へ旅立ちました。享年69歳。ご冥福をお祈りいたします)

【アジアゾウ】
Elephas maximus 哺乳類ゾウ目ゾウ科
体長は500~640㎝。体重は3,000~5,000kg。
アフリカゾウより小柄。南アジア、東南アジアに分布する。
森林や草原、二次林や雑木林などに生息する。
食用として狩りの対象になっていた頃もあるが、近年では象牙を目的とした密漁などがあり、生息数が減少している。