ホッキョクグマ ~癒し系の素顔は、地上最大の肉食動物~

2017.05.12

体毛は、白色ではなく「透明」

以前、男の子だとばかり思われていたホッキョクグマが実は女の子だった、というニュースがありました。釧路市動物園の「ツヨシ」(11歳)です。女の子とわかると、お嫁さんにもらいたいという声が多くあがり、その後、よこはまズーラシア動物園に「嫁入り」することになりました。


動物園でも人気者のホッキョクグマは、ほかのクマと比べて全身が真っ白なので「シロクマ」とも呼ばれています。そのため、白い体毛で覆われていると考える人が多いと思いますが、じつは毛自体は透明なのです。毛の中心が空洞になっていて、太陽光を散乱させるので、白く輝いて見えるのです。この特殊な構造は、断熱材の役割も果たしています。極寒の地で生きるために進化してきたんですね。


地球温暖化が最大の敵

北極圏など極寒地域で暮らすホッキョクグマは、生涯の大半を氷の上で過ごし、アザラシの赤ちゃんや水鳥の卵などを捕食します。体長は2~2.5m、体重は250~600kg(男の子)で他のクマよりも大きく、地上最大の肉食動物と言われています。


氷が解け始める夏は、北極海沿岸部の陸地に移動して暮らしますが、この間は食料が少なくなるので、3~4 カ月は断食のような状態が続きます。この期間を乗り切るために、できるだけたくさんの脂肪を夏前に蓄えておくのです。


地球温暖化が進むと海氷がどんどん小さくなり、氷上での生活期間が少なくなり、脂肪を蓄える量も減ってしまいます。地球温暖化は、ホッキョクグマの個体数が減少している大きな要因のひとつなのです。節電や節水など、日常生活でできる省エネを意識することが、地球温暖化をゆるやかにすることにつながります。身近なところでできることから始めて、ホッキョクグマを救いましょう。


【ホッキョクグマ】
Ursus maritimus ネコ目クマ科クマ属ホッキョクグマ種
他のクマに比べて、長い鼻、長い首を持つ。氷の隙間を覗いてアザラシなどを捕らえるため、
このような体型に進化した。体はクマのなかでもっとも大きい。絶滅危惧種。

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