けんちゃんとお腹の中のお友達~離乳食直前までの腸内フローラ~

2018.01.23

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皆さん、こんにちは。当シリーズの主人公「けん」の父親です。


前回は、りょうくんが生まれてから数日間の腸内フローラと母乳フローラをご紹介しました。今回は、わたくし自ら、息子(けん)の腸内フローラが、生まれてから離乳食直前までどのように変化したのかをお伝えしていきます。



腸内フローラは、結局役に立つのか?

乳酸菌やビフィズス菌などが腸内フローラ(ひいては、本人の健康)に好影響を及ぼす(風邪をひきにくくする、アレルギーを緩和するなど)といったことが、よく言われているのは、皆さんもご存じかと思います。


筆者自身は、そばアレルギーや花粉症を持っていますが、日常生活において、特に不便は感じていませんでした。しかし、自分の子どもが産まれたときに、もし食物アレルギーだったらどうしよう?といった心配が生まれました。


子を持つ親としては、子どもが食物アレルギーにならないように、できる限りのことはしたい! 腸内フローラを整えることで、薬に頼らずアレルギーを一定程度予防できるのであれば、こんなに嬉しいことはありません!


アレルギーの兆候や体内での異変を、腸内フローラを指標として早期発見することが出来るならば、自分の子どもだけでなく世界中のアレルギーで苦しむ子どもや人々を救えるのでは? そんな壮大なことを、筆者は考えたわけです。


そこで、今回、息子のけんちゃんの腸内細菌を集めてみました!



けんちゃんの腸内細菌数(胎便から卒乳後まで)

こちらが、筆者の息子(けん)の腸内フローラです。はじめてのうんち~離乳食直前までの腸内細菌数を示しています。


ご覧のとおり、腸内細菌の菌種数は徐々に増えて行っているのが分かるのではないでしょうか。


※生後85日、86日だけ菌の数が突然多くなっています。便採取の時点で余計な菌が入ってしまったのか、正しい数値なのか判断が難しいところですが、けんはこの時、おなかを壊していました。



けんちゃんの腸内フローラ(胎便から卒乳後まで)

また、腸内細菌数が増えるにしたがって、その腸内フローラも変わってきています。


上のグラフをご覧いただくと、成長するにつれ、腸内フローラの中身も変わっていくことがよく分かります。胎便では、プロテオバクテリア門とバクテロイデス門、不明菌だけでしたが、2日目にはファーミキューテス門が突然登場し、160日以降はシアノバクテリア門が定着してきました。


ただ、「けん」だけだと個人の特徴なのか、他の子も同じような傾向が見られるのか判断ができないので、次に、アニコムの社員の子どもの腸内フローラも検証してみました。



0~1歳の間に、どれだけ腸内フローラが変わる?

生後1~345日まで、11名 107検体を、生後日数順に並べて図示しました。


この図からも分かるように、腸内フローラはさまざまな種類を徐々に獲得していき、またそのバランスが変わっていく、ということが分かりました。


これまでにも、多くの論文でひとの赤ちゃんの腸内フローラの研究やアレルギーと腸内フローラに関する研究が発表されていますが、アニコムでも、こうした研究の検証、病気の早期発見に向けた基礎研究を行っていきます。


次回は、2/22(木)です。お楽しみに!


記事:宮本亮太朗(けんちゃんパパ、アニコムパパ社員)、豊田真紀(アニコムママ社員)、立川亜理沙(医師)
監修:医師・医学博士 星旦二


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