2017.10.06
10月は、暑い夏から秋へと変わる季節です。また、さまざまな食材が収穫できる実りの時期です。今回は、そんな秋の初めに旬を迎えるおすすめの食材とレシピを、管理栄養士がご紹介します。
美容にも、健康にも!これからが旬の鮭
鮭の旬は9月から11月頃です。この時期は鮭の産卵期に当たり、卵を産む栄養をたっぷり蓄えているからです。見た目は赤身に近い色をしていますが、なんと分類としては白身魚なんです。ご存じでしたか?
この色は、鮭が食べているエビやカニなど、甲殻類の外殻に含まれるアスタキサンチンと言われる成分の影響なのです(ちなみに白身と赤身の見分け方は、焼いても同じ色なら白身、色が変わると赤身、と言われています)。
アスタキサンチンは、酸化の予防効果が期待できる成分として、美容業界や健康業界では長く注目されています。つまり、身の色が赤くなるほどにアスタキサンチンを含んでいる鮭は、美容にも健康にもとてもイイ食材なのです。
「冬の瓜」なのに秋が旬!? とうがん
夏から秋の初めにかけてが旬のとうがんは、「冬の瓜」と書きます。どうしてそう呼ばれているのでしょうか? とうがんは7月から9月に収穫されますが、「丸(玉)のままなら冷暗所保管で冬まで日持ちする」と言われていることから「冬瓜」と呼ばれるようになりました。
そんなとうがんは95%以上が水分です。そのため、たくさん食べてもとっても低カロリーなのです。その上、加熱しても身がしっかりしているため、かみごたえがあります。おいしい食材がたくさん出始め、ついつい食べ過ぎてしまいがちな秋にはピッタリな食材かもしれませんね。
それでは、今回はこれからからおいしくいただける鮭ととうがんを使った旬のレシピでワンちゃんごはんを作ってみましょう。
とうがんと鮭の和え物
【ポイント】とうがんは、皮の部分を薄めに剥き、淡い緑を残して茹でると透明がかるため、見た目がきれいになります。透明なとうがんとは対照的な、アスタキサンチンが含まれる鮮やかな鮭で秋らしさも加えてみましょう。
【豆知識】
アスタキサンチンが多く含まれる食材:サクラエビ、アマエビ、クルマエビ、カニ、 など
【食材】
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・鮭(塩などで味が付いていないもの)・・・40g
・とうがん・・・30g
・じゃがいも・・・15g
・スプラウト(飾り用)・・・適量
※98kcal/食材あたり
【作り方】(料理時間:15分)
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- とうがんは、わたを取り、淡い緑が少し残る程度に皮を剥く。
- 1の淡い緑部分に塩をひとつまみ程度、軽く刷り込む(茹でた時に色を鮮やかにするため。味には影響しない)。
- とうがんとじゃがいもを食べやすい大きさに切り、茹でる。
- 鮭も野菜とは別に茹で、食べやすい大きさに裂く。
- 3と4を和える。
- ワンちゃんの1食分のカロリーに合わせて、お皿に盛り、スプラウトを適量散らす。
※手作り食はお早めにお召し上がりください。
※持病がある場合は、かかりつけの先生にご相談ください。
※胃腸が刺激され、消化器になんらかの症状が出る場合があるので、初めての食材は少しずつ試してください。
レシピの感想、お待ちしてます!!
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