2017.09.29
暑い夏も終わり、季節は秋ですね。
秋といえば…食欲の季節‼
食欲の秋は、ついついたくさん食べ過ぎてしまいまいます。ワンちゃんも一緒です。わが子のおやつのおねだり頻度、高くなっていませんか?今回は、食べさせ過ぎて後悔する前に!ワンちゃんの食の基本となる1日の必要カロリーのお話をご紹介します。
食事選びは、何が基準?
みなさん、食事をする際、どんなことに気をつかっていますか。彩り、食材の品数、カロリー数、最近はやりの糖質…人それぞれですが、きっと基準があるはずです。
ワンちゃんのごはんの表示で、よく目にするのは”kcal”(キロカロリー)ですね。これは、エネルギー量を表す単位で、1日に必要な量もこの値で表されます。
ワンちゃんの1日に必要なエネルギーがわかれば、食事量の目安もわかり、健康な毎日に一歩近づけますね!
まずはワンちゃんの1日に必要なエネルギーの計算方法をご紹介します。
ワンちゃんの1日に必要なエネルギーの計算
ワンちゃんの1日に必要なエネルギーは「健常な動物が、適切な温度環境の中で休んでいるが絶食はしていない状態でのエネルギー(RER)」×「動物のライフステージに合わせた係数」で計算できます。
※RER=Resting Energy Requirement
■「健常な動物が、適切な温度環境の中で休んでいるが絶食はしていない状態でのエネルギー(RER)」
ワンちゃんが生きていくために必要最低限のエネルギーと考えるとわかりやすいでしょう。
RERは「70kcal×ワンちゃんの体重の0.75乗」という計算式によって求めることができます。
ワンちゃんの体重を0.75乗する値は、「ワンちゃんの体重からエネルギーを消費しない脂肪などの組織を除いた重量」を表ています。それに70 kcalを掛けて、「RER」になります。
■「動物のライフステージに合わせた係数」
ワンちゃんはライフステージによって必要なエネルギーが異なります。そのため、係数をかけてライフステージに合わせたエネルギーに調整する必要があります。
この「係数」はワンちゃんのライフステージごとに値が決められていますので、次の表から選ぶことができます。
少し、話が複雑になってきましたね。次でまとめましょう。
必要エネルギーの早見表
■「わが子の1日に必要なエネルギー」=「70kcal×体重の0.75乗」×「ライフステージに合わせた係数」
わが子の体重が分かれば、式に当てはめて計算することで、1日の必要なエネルギーが分かります。ぽっちゃりさんは、理想体重で計算することをお忘れなく!
でもこの計算…かなり面倒ですよね。そこで、体重あたりのRERを一覧にしました。このエネルギーにあなたの「ワンちゃんのライフステージに合わせた係数」を掛け算すれば、わが子の1日に必要なエネルギーが計算できます。
ぜひ、今後の手作りごはんの時の参考にしてみてください。
(参考:ペット栄養管理学 テキストブック)
【おまけ】ワンちゃんも食べられる お月見団子
【ポイント】
秋は、お月見の時期です。ワンちゃんと一緒に、お月見を楽しみましょう!里芋には、消化促進、免疫力向上作用が期待できます。ワンちゃんの1日の必要エネルギーを考えながら試してくださいね。
【食材】
・里芋(茹でてあり、味付けをしていないもの)・・・・小8個程度
※118kcal /食材あたり
※処理された里芋の場合は、下味のついていないものを選んでください。
【作り方】(料理時間:5分)
1.里芋は茹で、皮を剥く。
※手作り食はお早めにお召し上がりください。
※持病がある場合は、かかりつけの先生にご相談ください。
※胃腸が刺激され、消化器になんらかの症状が出る場合があるので、初めての食材は少しずつ試してください。
いかがでしたか?里芋をあげる時は、のどに詰まらないように潰しましょう。
食い付きの良さ、チャレンジしてみた感想、気づいたことなどを、ぜひコメント欄で教えてください!
本記事において、粘り成分の総称として「ムチン」について記述しておりましたが「ムチン型糖タンパク質」との誤解が生じかねないものであったため、訂正、削除いたしました。