愛犬にあった「ごほうび」を見つけよう

2017.09.28

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家庭犬のしつけは、軍用犬の訓練から始まった強制訓練法から、モチベーショントレーニングや陽性強化法などと呼ばれる方法に変わりつつあります。


前者は好ましくない行動に対して罰を与え、犬の行動を抑制する方法。人間は犬のリーダーとなり、犬を服従させることが必要と考えられています。


後者は「いかにして飼い主が望むことを犬がやりたくなるように仕向けるか」が重要と考えられています。犬が自分で考えて行動し、行動すると良いことがある(報酬がもらえる)ため、さらにその行動をしたくなる(強化される)という仕組みです。


この「良いこと」は通常、おやつやフードなどで始めます。しかし、食べ物に興味が薄い犬、食べ物より環境からの刺激の方がうれしい犬にはなかなか難しいです。雑踏で犬を落ち着かせるため、「待て」を教えようと思っても、おやつよりすれ違う人に興味がいく犬の場合などです。


解決策としてはー。


  1. 【より効果的な報酬を与える】
    いろいろな場面(家の中や散歩中、動物病院内など)で、愛犬が何に注意を向けているか、どんな行動をとるかをよく観察し、何がより効果的な報酬かを考えます。

  2. 【満足でき、安心できる環境を与える】
    散歩、遊び、探索、食事、休息などは犬の本能的な欲求を満たすため必要なものです。これらを与える飼い主を犬は信頼します。また、これらが与えられ、落ち着いた状態の犬は、新しいルールを覚えやすくなります。犬は人間社会のルールを知らないため、飼い主が教えることが重要。人間の子育てと同じと思い、根気よく、楽しみながらしつけてください。
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