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「薬の代わりに、犬を飼いなさい」?

予防啓発

「薬の代わりに、犬を飼いなさい」?

最近よく耳にする「アニマルセラピー」。米国では、お医者さんから「薬の代わりに、犬を飼いなさい」と指示される事例もあるそうです。今回は、ワンちゃんが、どれほど人を癒してくれているのかについて、「アニマルセラピー」に焦点を当てながらご紹介していきます。


手を動かせなかった老人が、突然…!

近年、老人ホームなどで広がるアニマルセラピー。実際にアニマルセラピーを導入した施設では、想像以上の効果を耳にします。

例えば「手を動かせないはずの人が、ワンちゃんに触れようと手を伸ばしていた」「犬を喜ばせてあげたくて、自発的にリハビリに励んでいた」など、驚くようなエピソードも。また、施設のスタッフさんからは「笑顔が増える高齢者の方を見て、ご家族の皆さんもとても嬉しそうでした。」など、ポジティブな声が聞かれます。


ワンちゃんの効果でストレスがなくなる!?

このようにさまざまな報告が集まっているアニマルセラピーについて、現在盛んに研究がおこなわれています。アニマルセラピーの癒し効果について調査した論文には、以下のような報告があります。

6ヶ月間のアニマルセラピーを受けたグループと全く受けていないグループのストレスを、唾液アミラーゼを用いて比較すると、アニマルセラピーを受けたグループはストレスが少ないことが証明されています。
(参考文献:認知症高齢者に対するイヌによる動物介在療法の有用性 ~太湯好子・小林春男・永瀬仁美・生長豊健~)


医療費削減に、殺処分減少まで??

ある文献では、全国にアニマルセラピーを導入した場合、年間約1,350億円の医療費削減に繋がるとする報告もあります。その場合、19万頭以上のセラピー犬の需要が発生すると試算されており、この需要に対して、殺処分対象のワンちゃんを含めれば、殺処分も減らせるかもしれないとしています。夢のようではありますが、アニマルセラピーによって医療費や殺処分の問題まで解決することができるかもしれないのです。
(参考文献:高齢者福祉施設におけるアニマルセラピー導入の医療費削減効果分析 ~櫻本真奈美・斉藤 優太・鈴木 聡士~)


実は、わが子もセラピー犬!

まるで夢のようなアニマルセラピーですが、セラピー犬として活躍しているのは、決して特別な能力を持った子たちというわけではありません。もちろん、人のことが好きで、ある程度しつけが行き届いていることは前提ですが、優しく背中を撫でさせてくれたり、ボール遊びを一緒にするなど、ご家庭のワンちゃんと大きく変わりません。
ワンちゃんがただそこにいるだけで、人にとってはセラピーになり得るのです。私たちだって、気づかないうちに、愛犬からアニマルセラピーを受けているのかもしれません。