かわいすぎるキツネ!フェネックの特徴や生態を紹介

by 佐藤華奈子 2022.07.22

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大きな耳につぶらな瞳。かわいらしさ満点のフェネックが今、注目を集めています。フェネックは一体どんなどうぶつなのか、体の特徴や野生での暮らし、またペットとして飼えるかどうかについて紹介します。


フェネックってどんなどうぶつ?

フェネックは砂漠に住むキツネの仲間です。その特徴や生態を紹介します。


世界最小のキツネ

体長はおよそ30~40㎝、体重は1.0~1.5㎏くらいで最も小さなキツネです。ちなみに日本に広く生息するホンドキツネは体長50~75㎝、体重4~7㎏程度。比べるとフェネックはかなり小柄なキツネとわかりますね。キツネはイヌ科の仲間で、フェネックはイヌ科の中でも最小です。


北アフリカの砂漠に暮らす

フェネックが住んでいるのは北アフリカからアラビア半島の砂漠や乾燥地帯。昼夜の寒暖差が大きく、乾燥した厳しい環境で生きています。そのため水を飲むこともままならない砂漠の環境に適応して、少ない水で生きられる体になっています。長時間水を飲むことができなくても、果物や草木の葉、根っこから水分を摂って生きることができるのです。


大きな耳には体温調節機能も

顔の特徴は、なんといっても大きな耳。その長さは10~15cmにもなります。体に対する耳のサイズはイヌ科で最大です。この大きな耳は狩りで大活躍。わずかな音も聞き逃さずに位置を把握することで、暗い夜間でも狩りができるのはもちろん、砂の中にいる獲物を捕まえることもできます。 また体温を調節する機能もあります。うさぎと同じように耳に広がった血管に風をあてることで放熱し、体温が上がり過ぎるのを防いでいます。


毛色は生息地ではカモフラージュに

フェネックは顔や背側が薄い茶色で、お腹は白、しっぽの先端は黒です。ほとんど白に近いクリーム色の子もいて、キツネの中で最も淡い色といわれています。この毛色は砂の上でカモフラージュになり、うまく姿を隠すことができます。また長くて厚いふわふわの毛は、夜の寒さと日中の強い日差しから体を守っています。


足裏に厚い毛がある

フェネックの足裏には特に厚い毛が生えています。この厚い毛に断熱効果があり、太陽に照らされて熱くなった砂の上も難なく歩くことができます。また気温が下がる夜間には足を暖かく保ち、体温が下がるのを防ぎます。


肉食よりの雑食

野生では昼間は砂に掘った巣穴で休み、夜に出歩いて狩りをします。食べるものは幅広く、ネズミやトカゲ、小鳥、昆虫、カタツムリ、鳥の卵など。また果物や草木の葉、根っこも好んで食べます。砂を掘って獲物を捕まえることもあれば、掘った穴に仕留めた獲物を入れて砂をかけ、保管することもあります。


少数の群れで生活する

キツネの仲間は単独で生活するパターンが多いのですが、フェネックは少数の群れで行動することがわかっています。群れは家族で構成され、最大でも10匹程度です。群れの規模は住んでいる場所の食糧事情によって異なります。多様な鳴き声を使い分けて仲間とコミュニケーションをとり、遠吠えをすることもあります。


フェネックはペットとして飼える?

日本ではフェネックの飼育は禁止されていませんが、販売されていることはまれです。珍しいので価格は高く60~100万円以上といわれています。実際に国内で飼っている方もいて海外では飼育本も出版されていますが、野生動物なので飼育は簡単ではありません。


まず完全に夜行性なので、人が寝ている夜間に活発になります。活動的なので運動が必須で、広い飼育スペースが必要です。また警戒心が高く人を怖がり、抱かれることを嫌がります。慣れれば飼い主に懐きますが、信頼関係を築くのに時間がかかり、それまでは噛みつくこともあります。うんちやおしっこをして縄張りを主張する習性があるため、トイレはあまり覚えません。鳴き声も大きめです。しっぽのつけ根に臭腺があり、独特の獣臭もあります。


また病気やケガをしたとき、診てもらえる動物病院が限られているといった問題もあります。どんなにかわいくても、飼うのではなく動物園などに会いに行って楽しむべきどうぶつです。


フェネックは絶滅危惧種?

IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストではLC(低懸念)とされ、現時点で絶滅危惧種ではありません。一方で生息地の減少や毛皮目的の狩猟、ペットとして販売するための違法な取引によって数が減少することが懸念されています。ワシントン条約では付属書Ⅱに記載されていて、国際的に商業取引をする際は輸出国の許可が必要です。


まとめ

今注目されているフェネックについて、特徴や生態を紹介しました。ぬいぐるみのように愛らしい見た目ですが、実態は厳しい環境でたくましく生きるタフな野生動物です。ペットとして一緒に暮らすことは難しいですが、動物園に会いに行くなどして、フェネックの強さも見つめながら見守っていきたいですね。


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