6月21日は世界キリンの日! あなたもキリン通になれるマメ知識を紹介

by 佐藤華奈子 2022.06.20

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動物園の人気者、キリン。長い首に細長い足、ユニークな網目模様……その姿は誰でも簡単に想像できますが、生態は意外と知られていません。ここでは6月21日の「世界キリンの日」にちなんで、キリンを見るのが楽しくなるマメ知識をお届けします。

世界キリンの日って?

2022年の6月21日は夏至にあたり、1年でもっとも昼が長い日。南半球では夜がもっとも長い日になります。キリンが世界で1番背が高いどうぶつであることから、昼または夜がもっとも長い夏至の日が世界キリンの日(World Giraffe Day)となりました。この記念日を定めたのはキリン保全財団(Giraffe Conservation Foundation)で、絶滅の危機にあるキリンの現状を世界中の人に知らせることを目的としています。


毎年、世界キリンの日には、世界中の動物園や保護団体、政府、学校、企業がイベントなどを通してキリンの情報を発信し、野生のキリンに対する意識と支援を高める活動を展開しています。

キリンってどんなどうぶつ?

2頭のキリン

まずはキリンの基本情報を知っておきましょう。キリンは世界一背が高いどうぶつ。足の先から角の先までは約4~6メートルで、建物の2階の窓も難なくのぞくことができます。


首の長さはおよそ2メートル。足の長さは1.8メートルほどです。走るのも早く、時速50~60キロメートルで走ることもできます。脳まで血流が届くように心臓が大きく血圧が高いのも特徴です。心臓の重さはおよそ11㎏になり、血圧は人間の正常血圧の2倍以上になります。


野生ではアフリカ中部〜南部の草原や森に生息。草食で木の葉が主食です。10〜20頭ほどの群れで生活し、1日のほとんどを移動して木の上部の葉を食べて過ごします。野生で食べるのはほとんど木の葉ですが、動物園ではほかに干草や野菜、穀物やペレットも食べています。


キリンは9つの亜種があるとされてきましたが、近年、遺伝子解析によって4種のキリンに分けられることがわかりました。新しい説では、生息する地域によってミナミキリン、アミメキリン、マサイキリン、キタキリンの4種に分けられています。日本の動物園ではアミメキリンやマサイキリンを見ることができます。

キリンのマメ知識

ここからは、知っているとキリンを見るのが楽しくなるマメ知識を紹介します。

首の骨の数は人間と同じ

キリンといえば長い首。首の骨もたくさんあると思われるかもしれませんが、その数はたったの7個。人間と同じ数の椎骨(ついこつ)で長い首を支えています。その分ひとつひとつの骨が大きく、30cm近くになる場合も。


また椎骨の下に位置する第一胸椎がほかの動物より可動域が広く、首を動かすために重要な役割をしていることがわかっています。椎骨は7個でも、その下の骨も首の骨のように機能し、8個の骨で長い首を支えているのです。

体の模様は指紋のようなもの

キリンは独特の模様も目をひきますね。この模様は生息環境の中ではカモフラージュの役目を果たします。模様の色やパターンは種ごとに特徴があるものの、同じ種のキリンでもまったく同じ模様のキリンはいません。人間で例えると指紋のように、個体によって異なる模様をしています。

ツノの数は2〜5本

キリンのツノは何本あるか、すぐわかりますか? 耳の後ろのツノは2本ですが、もっとツノがある個体もいます。キリンのツノは皮膚に包まれていてオシコーン(ossicone)と呼ばれています。ツノの数は性別を問わず5本あり、耳の後ろの2本のほかに、その後ろの後頭部に2本、あと1本は額にあります。


実際は額や後頭部のツノが短くて目立たないことや、種類によってはないこともあるため、ツノの数は個体によって異なり2〜5本となります。ちなみに5本はどうぶつの中で最も多い本数です。キリンの顔を間近で見ることがあったら、ツノの数もチェックしてみては。

舌は黒色で長い

下を伸ばすキリン

キリンは首だけでなく、舌も伸ばしきった状態で50センチくらいと大変長くなっています。高い木の葉っぱを食べるために首が長く進化しましたが、より高いところに届くように、舌も長くなったのだとか。


ちなみに舌の色はピンクではなく黒色。食事をするときに舌を上に伸ばすため、日焼けを繰り返して黒くなっているそうです。キリンが食べるところを見る機会があったら、舌の色や長さにも注目してみてください。ちなみに鼻が詰まったとき、この長い舌でほじることもあるそうです。

1日のほとんどを立ったまま過ごす

キリンの天敵はライオンやワニ。大人のキリンは天敵と遭遇しても、走って逃げるだけでなく反撃して追い払うこともありますが、寝込みを襲われるとひとたまりもありません。そのため睡眠時間はとても短く、1日にわずか5~30分程度といわれています。


さらに1回の睡眠はたった数分。その短い睡眠をとるときもほとんど立ったままです。座って眠ることもありますが、その間、群れの別のメンバーが見張りをしています。動物園では天敵が来ない環境のためか、座って休む姿もよく見られます。

実はウシの仲間

キリンは分類上、偶蹄目(ぐうていもく)ウシ亜目の仲間。偶蹄目はほかにラクダ亜目、イノシシ亜目、カバ亜目などが属する大きなグループです。ウシ亜目にはキリン科のほかにウシ科やシカ科などがあります。ウシやヤギ、ヒツジはウシ科の仲間。キリン科にはキリンのほかにオカピがいます。


偶蹄目の特徴は胃を4つ持っていて一度胃に入った食べ物を口に吐き戻して咀嚼する「反芻(はんすう)」をすること。消化しにくい繊維を効率よく消化吸収して栄養に変えるための仕組みです。


キリンをよく観察すると、胃に入った食べ物が長い首をのぼって口に戻ってくる様子に気づくかもしれません。動物園のキリンは座って口をモグモグしながら反芻していることもあります。鳴き声もウシに似ていて、モー、モーと鳴きます。

まとめ

頭を寄せ合う2頭のキリン

キリンの生態やマメ知識を紹介しました。動物園などでキリンを見るとき、参考にしてみてください。野生のキリンは農地開発による生息地の減少や違法な狩猟など、さまざまな要因から数が減り、絶滅危惧種に指定されています。夏至の世界キリンの日には、キリンを知り、野生のキリンにも目を向けてみてくださいね。

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