犬にもあくびが伝染する?!

2017.07.31

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誰かがあくびをしたとき、自分もしたくなることがありますよね。あくびの伝染は、人以外にもチンパンジーなどの霊長類などにもみられることが分かっています。


犬にあくびがうつるのは、絆の証?

2013年8月には、東京大学のグループが人から犬にもあくびが伝染すると発表しました。飼い主のあくびは見知らぬ人に比べて3.5倍の頻度で伝染したそうです。


研究グループは、あくびが伝染した際の犬の心拍数に変化がなかったことから、不安やストレスではなく、共感に関連した行動と分析しています。また、犬にあくびがうつるには相手との絆が重要なようだとしています。


あくびの伝染は、相手の感情への共感を表しているともいわれ、他人の感情を認識できない4歳以下の子供や7ヶ月以下の子犬には伝染しないことが分かっています。あくびの伝染は、集団生活で周囲と行動を合わせる習性からきており、成長とともに発達していくようです。


愛犬のあくびはストレスサインの可能性も

犬のあくびは眠いときや退屈なとき以外にも起き、カーミングシグナルのひとつといわれています。カーミングとは「落ち着く(calm)」の意味で、相手を落ち着かせるためのしぐさです。つまり、犬は不安やストレスを感じたときにあくびをして、相手にも自分にも「落ち着け、落ち着け」とサインを送っているのです。


例えば、飼い主さんに叱られているとき、そっぽを向いてあくびをしていることはありませんか? それは、怒っている飼い主さんを無視しているのではなく、何とかなだめようとしているのです。


犬は鳴き声だけでなく、さまざまなしぐさや表情で意思や感情を伝えています。皆さんの愛犬があくびをするのはどんなときでしょうか?

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