え?寝てるの!?目を開けて眠るいきものたちの“その理由”がおもしろい

by 編集部 2020.08.13

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犬や猫をはじめ、人間などの多くのいきものが眠るときには目を閉じる。だが、自然界にはさまざまな理由で目を開けたまま眠るいきものがいるということを知っているだろうか?
今回は、そんないきものたちの不思議な生態に迫ってみよう。

そもそもなぜ、人は目を閉じて眠るのか?

なぜわたしたちは毎日、目を閉じて眠っているのだろうか?
ごく稀に半目で眠っている人は見かけるが、「昨晩は両目を開けて眠っていた。」という方は、まずいないだろう。
その理由は、「脳」にある。
わたしたちの目には“まぶた”があり、眼球を保護したり、眼球を乾燥から守ったりする役割がある。
まぶたは目のまわりの筋肉によって動かされ、無意識ながらに、まばたきの度に脳から「まばたきをして!」という指令が届いている。
両目を閉じ、外の光や情報が入ってこないようにして脳を休ませるために、わたしたちは目を閉じて眠るのだ。

そんな中、目を開けて眠るいきものがいる。

地球上には、わたしたちのように睡眠時に目を閉じず、目を開けたまま眠るいきものがいる。そんないきものを6種紹介しよう。

1、うさぎ

うさぎ

ペットとしても広く飼育されているうさぎ。
案外知られていないのだが、うさぎは目を開けて眠る。うさぎは自然界では、常に獲物として狙われている動物。近くに危険が迫ってきたときに、すぐに逃げられるようにいつでも目を開けているという非常に警戒心の強い動物なのだ。
目を開けていても、瞬膜と呼ばれる瞳を守る膜があるため、目が乾くことはない。
ちなみに、うさぎが眠っているかを見極めるには「鼻」に注目。鼻がヒクヒクと動いていれば起きている証拠。目が開いているのに鼻が動いていなければ…熟睡中だ。
ペットとして飼われているうさぎの中には、安心しきって目を完全に閉じて眠っているうさぎもいる。目を閉じて寝ていたら、飼い主冥利に尽きる。

2、イルカ

イルカ

青い海を自由に泳ぐイルカ。
イルカはなんと、片目ずつ目を閉じて眠るいきもの。片目をつぶり、片方の脳を交互に数時間ごとに切り替えて眠っていて、この睡眠方法を“半球睡眠”と呼ぶ。
なぜイルカがそんなことをする必要があるのか?
それはイルカの呼吸に着目するとわかってくる。イルカは哺乳類なので肺で呼吸をするため、海の中で生活しながら定期的に海面に浮上して息継ぎをしている。イルカは長くとも12分ほどしか海の中にいられないのだ。そのため、イルカは片方の脳を休ませている間に、もう片方の脳を使って泳ぎながら適切なタイミングでの息継ぎをしているというわけだ。

3、ヘビ

ヘビ

トップに置かれたインパクトのある画像で驚いたかもしれないが、ヘビも目を開けたまま眠る。…正確には、ヘビの眼球の表面には鱗(うろこ)があるため物理的に目を閉じることができない。
これは、世界中どのヘビもそうであって、目を閉じてスヤスヤと眠るヘビは現在発見されていない。
ヘビが寝ているかどうかを見分けるのは非常に難しく、眠っているかどうかを判断するには、表情をよく観察することで見分ける必要があるという。どんな表情かは、分かる人にしか分からないレベルで、説明しにくい(筆者には分からなかった)。

4、ヤモリ

ヤモリ

昔から、家を守るといわれ日本人にとってなじみのあるいきもの、ヤモリ。
ヤモリも目を開けて眠るいきもの。ただし、こちらも先ほどのヘビと同様に「まぶたがない」から目をつぶらないというのが正しい理由。
ヤモリはまぶたがない代わりに、瞳孔をあけたり閉じたりして、外から入ってくる光を調節して眠っている。ちなみに眠っているのは、瞳孔が閉じているとき。もし、家の中でヤモリを見つけたら「キャー!」と騒ぐのではなく、じーっと瞳を観察してみはいかがだろうか。

5、ワニ

ワニ

オーストラリアの研究によると、ワニも片目をあけたまま眠ることができるといわれている。
研究では、身の危険があるときや、敵が近くにいるときだけ片目だけを閉じていて、危険がない場合には両目を閉じて眠る。イルカのように脳まで片方ずつ休んで眠っているかは研究途中。
危険がある場合にだけこのような行動が見られるそうなので、動物園などで見られるワニは、両目をつぶっていることが多いかもしれない。ぜひ観察してみてほしい。

6、魚

魚

ヘビやヤモリと同様に、魚にもまぶたがないため目を閉じることができない。
注目したいのはそのさまざまな睡眠方法。
例えば、マグロは泳いでエラを動かし続けることで、酸素を体の中に取り込む。つまり眠っている間も、泳ぎ続けなければ睡眠ができない。
一方で、熟睡してしまう魚の中には、砂の中にもぐって眠る魚や、流されないように水草をくわえている魚もいて、それぞれの生態にあった眠り方で睡眠をとっていることがわかる。

ブダイ

▲寝袋のような粘液に包まれているブダイ


個人的にもっとも驚いたのがブダイの寝方。なんと、自分で透明の粘液を出して体中を覆って眠るのだ。理由としては、寄生虫から身を守るためなど諸説あるが、まるで透明な寝袋のような膜で守られながら眠る姿は、眠る前に布団にくるまる人間のようではないか。

ちなみに虫は…

トンボ

虫にもまぶたがないため、目を開けて眠っているように見えるいきもののひとつ。なかなか普段目にすることはないが、虫もほかのいきものと同じように眠るのだ。
ただ、眠るというよりも「休む・休憩している」という表現の方が正しいそうで、他のいきものと比べると睡眠という概念はないのかもしれない。
中には、休憩を十分にとっていないことから求愛ダンスが雑になるなど、人間味のある姿を見せてくれる虫もいるようだ。どんないきものでも休むことは重要らしい。

人間も目をあけて眠れたら…

ヒトの瞳

いきものたちは、時に自分の身を守るため、体の機能を維持するため、さまざまな理由で目を開けて眠る。
当然だが、わたしたちは目をあけたまま眠ることができず、片方の脳を休ませて眠ることもできない。もし、わたしたちが目を開けて眠ることができたら…?片方の脳が動いている状態で眠ることができたら?

今日は、目を閉じながらそんなことを考えて眠ってみよう。

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