2017.07.04
夏場に熱中症のリスクが高くなるのは、ヒトもワンちゃんも一緒。お散歩などでお外にいるときだけでなく、お家や車の中でも油断は禁物です! 今回は、わが子を熱中症にしないために知っておきたい10のことをお伝えします。
1.短頭種のワンちゃんは特に気をつけて!
ワンちゃんは体温を下げるとき、「汗」ではなく「呼吸」によって体の熱を放散します。しかし、パグやフレンチ・ブルドッグ、チワワ等の短頭種は、元来、呼吸が苦手なため、熱放散がうまくいかず、体に熱が溜まりやすい傾向にあります。短頭種のワンちゃんがいるご家庭は、温度管理に特に注意してあげましょう。
2.持病もちのワンちゃんもハイリスク
上記の種類に該当していなくても、心臓や腎臓、呼吸器などに病気がある、持病もちのワンちゃんは、体の本来の機能が正しく働かないことがあるため、熱中症のリスクが上がります。また、病気でなくとも、子犬やシニア犬も同様に注意が必要です。
3.太ったワンちゃんも要注意!
太ったワンちゃんのいるご家庭も温度管理には十分注意しましょう。これは、太っているほど体に熱を溜めこみやすいうえ、一旦溜め込んだ熱を放散するにはさらに時間がかかってしまうためです。
4.昼間のお散歩
真夏のアスファルトはとても熱く、なんと60~70℃になることも。昼間にお散歩をすると、ワンちゃんたちはこの猛烈な照りかえしを胴体に受けるだけでなく、肉球に火傷を負ってしまうこともあります。
また、アスファルトには「熱を溜めこみやすく、出しにくい」という特徴があるため、夕方以降でもアスファルトの熱が冷めていない可能性があります。真夏のお散歩は、朝一番か、夜遅くをおすすめします。
5.地面の照り返しが直撃!肢の短いワンちゃん
先に述べたように、真夏のアスファルトはとても熱いです。私たちよりも、地面に近い場所でお散歩するワンちゃんの胴体には、この猛烈な照り返しが直撃します。
ダックスフンドやコーギーなどの肢の短い犬種は、他のワンちゃんよりもさらに地面と近いことから危険度が増します。
6.お水を飲めるようにしておいたはずが…
お家の中でも十分にお水をあげることは言うまでもありませんが、「お水の入れ忘れ」や「こぼれてしまっていた」といったアクシデントが発生することも。 夏場は、水飲み場の数を増やすなどの対策をしましょう。
7.お出かけ前に、エアコンの設定の確認を
空調の管理も大切なポイントです。近年は「ワンちゃんのお留守番時は、冷房を付けてから出かける」というご家庭も増えたように感じます。
もちろん冷房はベストですが、「誤って暖房のスイッチを入れてしまっていた」、「スイッチが反応していなかった」といったことが起きないよう、お出かけの際は十分にチェックしましょう。
8. 車での移動に潜むリスク
ワンちゃんを、車後部のカーゴスペースに乗せてお出かけする場合にも注意が必要です。多くの車ではエアコンの吹き出し口は運転席周りを中心に配置されているため、実はこの場所には冷気が届きにくい可能性があります! 暑くなっていないかをこまめに確認してあげましょう。
また、カーゴスペースに保冷剤や凍らせたペットボトルを置いてあげるといった温度対策を講じるのもおすすめです。もちろん、車内放置は厳禁です。
9.気温差も引き金に…
それほど暑くなくても、前日との気温差が大きい場合、熱中症のリスクは上がると言われています。また、涼しい地方から暑い地方などに旅行やお出かけをする場合にも「今までよりも高い気温」により、熱中症を起こす場合があります。普段以上に、気温やワンちゃんの様子を気にかけてあげましょう。
10.遊びすぎにも要注意!
ワンちゃんがドッグランなどで走り回って遊ぶ姿はとても微笑ましいですよね。しかし、夢中になるあまり運動しすぎてしまうと、熱中症のリスクが上がってしまいます。休憩や飲水タイムは、多すぎるかな?と思うほどこまめに取るよう心がけてください。