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優雅に泳ぐ巨大エイは人懐こい人気者

翼のような胸びれで泳ぐ

海の中を優雅に舞うひし形の巨体「マンタ」。身体の横幅の平均は3~5mとあまりに大きいので、他の生物たちは襲う気にならないらしく、マンタには天敵がほとんどいません。

正式な和名は「オニイトマキエイ」で、「マンタ」と呼ばれているのは英名の「マンタ・レイ」に由来しています。

れっきとした魚ですが、背びれや尾びれがありません。その代わり発達しているのが胸びれで、泳ぐときに翼のごとくはばたかせている部分がそれです。身体全体が胸びれのように見えるほどです。

頭部には特殊なひれの一種である「頭鰭(とうき)」があります。ヘラ状の突起で、泳ぐときにドリル状にねじります。その形が糸巻きに似ているので、オニイトマキエイと名付けられました。ひし形の身体自体が、昔の糸巻きに似ていたから、という説もあります。

彼らは大きな口を開け、泳ぎながら大量のプランクトンを食べています。彼らには、たいていコバンザメやブリモドキがついてまわっています。これらの魚はオニイトマキエイのおこぼれを食べています。彼らの身体についた寄生虫も食べているので、お互いに持ちつ持たれつの関係なのです。

お母さんのお腹の中で成長する

彼らの繁殖期は12月初めから4月の終わり。普段はゆったりと泳いでいますが、この時期の雄は、相当な速さで泳いで雌に対して求愛行動をします。

見事、カップリングしたら、卵は雌のお腹の中で受精され孵化します。子どもは雌の体内で成長し、約1年後に産まれ出ます。少しヒトに似ていますね。ただ彼らの場合は、産まれたばかりでもすでに大人と同じ姿かたちをしていて、横幅が1.1~1.4m程度とかなり大きく育っています。そして、胸びれを動かしてすぐに自力で泳ぎまわり、エサを食べ、たくましく成長します。

性格はのんびりやさんで、好奇心が旺盛。ヒトになつきやすいので、ダイバーからも大人気の魚です。日本で彼らに会える確率が一番高いのは沖縄です。彼らと一緒に泳ぐツアーなどもあるので、機会があったら参加してみてはいかがでしょうか。

【ナンヨウマンタ】
Manta alfredi トビエイ目トビエイ科
世界中の熱帯・亜熱帯海域で生息。全体重に対しての脳の容量が大きいこともあり、知能がとても高い。
長い間「オニイトマキエイ」の1種類と考えられてきたが、2009年に2種類に分けられることがわかり
「ナンヨウマンタ」と和名がついた。