この地球には人や動物だけでなく、昆虫、植物、はたまた目に見えない細菌まで、数えきれない生き物が存在しています。その姿かたちは大きく違っていても、全ての生き物が共通して持っているものがあります。

それが、DNAです。

DNAは生き物の設計図

DNAというのは生き物の設計図です。私たちの体は、この設計図を基に作られています。この設計図には、ふたつのルールがあります。

DNAの2つのルール

1. たった4種類の文字(ATGC)で書かれている
2. 4文字のうち、3文字を組み合わせて「ひとつの部品」を作る

たった4文字であっても、その組み合わせ方はほぼ無限に存在するため、多種多様な設計図の作成が可能になります。

すべてはDNAの組み合わせ

また、「CAC」という組み合わせだと部品1、「AAA」という組み合わせだと部品2というように、生物種が違っても文字の組み合わせが示す内容によって、作る部品はほぼ決まっています。この部品の組み合わせ方をもとに、複雑な生き物の体は作られているのです。

DNAでつながる命

どれだけ違うように見えても、私たちはこの4文字でつながっています。地球の生き物は、およそ35億年前の命の誕生から、たったの4文字を使って無限に変化する環境に対応し、命をつないできた仲間なのです。

たったの4文字で、ここまで命の多様性を生み出しているという事実は、まさに神秘だと言えますね。