中学生が動物病院の仕事を体験|新宿御苑前どうぶつ病院で職場体験を実施しました

by 編集部 2025.08.06

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2025年7月8日、11日、15日の3日間にわたり、都内の私立中学に通う中学3年生9名が、新宿御苑前どうぶつ病院にて職場体験を行いました。

本記事では、その第1回目となる7月8日の体験の様子を中心にご紹介します。

「新宿御苑前どうぶつ病院」について

職場体験の場となった新宿御苑前どうぶつ病院は、地域に根ざした総合動物病院です。
どうぶつたちとそのご家族に寄り添い、安心できる獣医療の提供を心がけるとともに、教育や啓発活動にも力を入れています。その一環として、今回のような職場体験の受け入れも積極的に行っています。
新宿御苑前どうぶつ病院についてはこちら

体験スタート!まずは院内を見学

体験の冒頭では、長岡副院長が院内を案内しながら、各部屋の役割などを説明しました。普段は立ち入ることのない診察室の奥や、手術室などを実際に見て回り、病院の「裏側」を体感。生徒さんたちは興味津々の様子でした。

診察の見学で感じた、どうぶつと飼い主さんとの関わり

続いて、長岡副院長による診察の様子を見学しました。
この日は、ワクチン接種のためにネコちゃんが来院。健康状態を丁寧に確認したうえで注射が行われました。ネコちゃんは終始落ち着いており、生徒さんたちもその様子に見入っていました。
診察中には、「毛並みがきれいですね。しっかりブラッシングされていて素晴らしいです!」と声をかける場面や、去勢手術のタイミングについて「大人の歯が生えてきた頃が目安ですよ」と飼い主さんにわかりやすく説明する場面も。
治療だけでなく、飼い主さんとの対話を通じて安心感を与えることも診察の一部なのだと、学んでいただけたようでした。

処置の見学で「医療の現場」に触れる

急患で、誤飲疑いのワンちゃんが来院し、催吐薬(さいとやく/胃の中の内容物を吐き出させる薬剤)を注射する場面がありました。
異物が腸にまで達してしまうと、開腹手術となってしまう恐れがあるため、現場はより一層の緊迫感に包まれました。
(誤飲した物はみつからなかったため、お家に戻って様子をみることになりました。)

また、避妊手術を控えたワンちゃんに留置針を入れる処置も見学。繊細な作業に集中する獣医師や看護師の姿に、生徒さんたちは真剣なまなざしで見入っていました。現場の緊張感と、スタッフのチームワークの大切さを感じ取っていただけたようです。

手術の見学で仕事の重みを知る

この日は、腹腔鏡による犬の避妊手術・猫の去勢手術と2件の手術見学も実施されました。
犬の避妊手術の際には、モニターに映る術野を見つめながら、執刀医の酢谷先生の動きに合わせて、長岡副院長が丁寧に手順を解説。
どうぶつの命を預かる仕事の重みを、生徒さんたちはじっくりと受け止めている様子でした。

今回の目玉!縫合にチャレンジ!

職場体験の締めくくりには、縫合体験を実施。
有馬先生からレクチャーを受けながら、手術用の器具を使って模擬皮膚(生肉)の縫合ににチャレンジしました。
最初は、有馬先生のお手本を見て「なるほど」とうなずいていた生徒さんたちも、実際に持針器を使ってみると、思った以上に難しく苦戦している様子。それでも少しずつコツをつかむと、集中して取り組み、「難しかったけど楽しかったです!」と笑顔が見られました。

職場体験に参加された生徒さんの声

  • 普段見ることのできない手術の様子を間近で見学することができて、とても嬉しかったです。実際の現場の空気を感じることができて、貴重な経験になりました。
  • 縫合体験は想像以上に難しかったですが、実際にやってみてとても楽しかったです。普段できないような貴重な経験ができて嬉しかったです。
  • 手術中、先生や看護師さんたちが言葉だけでなく目線や動きでも細かく情報を共有している様子が印象的でした。動物病院の現場では、チームワークがとても大切だということを知ることができました。
  • どうぶつたちの命を守ることは、想像以上に多くの知識や技術、そして覚悟が必要であり、同時にかっこいい仕事だと改めて感じました。命と向き合う現場に触れられたことは、私にとってかけがえのない経験となり、獣医師や愛玩動物看護師という職業に、さらに興味が湧きました。

職場体験を受け入れた「新宿御苑前どうぶつ病院」のスタッフの声

  • 私が獣医師という職業に興味を持ったのも中学生の頃だったなと昔を思い出しました。キラキラとした目で質問をしてくれる姿がとても印象的でした。『どうぶつが好き』を社会で支える人になってくれたら嬉しく思います。(獣医師|長岡副院長)
  • 手術や診察の内容をわかりやすく伝える際の言葉の選び方は、普段の飼い主様への診療説明とも通じるものがありました。わからないことを素直に尋ねてくれる生徒さんたちとの交流は、私自身が日頃の仕事を振り返る良い機会となりました。(獣医師|酢谷先生)
  • 縫合体験の際、はじめは戸惑っている様子も見られましたが、最後にはとても上手に縫合ができていました。終始和やかな雰囲気の中で取り組んでもらい、「楽しかった」「良い経験になった」と言ってもらえて嬉しかったです。(獣医師|有馬先生)
  • 病院を案内している際にたくさんの質問をいただき、とても興味を持って職場体験に来ていただけたことが伝わりました。手術の見学や縫合体験も、真剣に取り組んでいる姿が印象的でした。今回の経験が新しい発見や興味に繋がってくれたら嬉しいです。(看護師|中さん)

さいごに

今回の職場体験では、診察・処置・手術の見学に加え、縫合体験などの実践的な作業も体験いただき、動物病院で行われている幅広い業務を肌で感じていただくことができました。

今後もアニコムグループでは、リアルな獣医療の現場やそこで働く人たちが真摯にどうぶつたちと向き合う姿勢を伝える活動を通じて、未来を担う子どもたちの世代だけでなく大人たちにも“学ぶよろこび”を届けるとともに、「どうぶつと人が共に生きる社会」について考えるきっかけを創出してまいります。

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